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こんにちは。
京都市伏見区京阪宇治線の桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
いろいろな事がきっかけで「私の息、匂っていないかな？」と気にしている方がいらっしゃるでしょう。でも、待ってください。あなたの息、ほんとうに匂うのでしょうか？
口臭症の種類は、国際口臭学会の研究グループによる国際分類によれば、大きく分けて3つあります。
まず、実際に口臭がある「真性口臭症」。
次に、実際は口臭が無い「仮性口臭症」。
最後に、口臭が無いのにあると思い込んでいる「口臭恐怖症」です。
真性口臭症
「真性口臭症」の原因は、生理的口臭と病的口臭の2種類に分けられます。
生理的口臭は、原因となる疾患はなく、主に舌苔で産生される口臭で、日本の口臭患者の約三分の一がこれにあたると考えられます。生理的口臭は、口腔清掃を正しく行うことで改善されるケースがほとんどです。
病的口臭は、さらに口腔由来と全身由来に分類されます。
口腔由来の病的口臭は、歯周病が原因のことがほとんどで、口臭患者の約三分の一が相当します。歯周病の口臭は、歯肉から発生すると誤解されていますが、実は多くが舌苔から発生します。
唾液の分泌減少による口臭も時々みられます。その他、口内炎や口腔癌など、潰瘍を作る病気も原因となります。
全身由来の病的口臭では、内科・耳鼻科などの病気や、内服薬が原因の口臭もありますが、日本では、数パーセントと少ないようです。
仮性口臭症
「仮性口臭症」の患者さんは、口臭がないのに「口臭がある」と勘違いして治療を望む方です。これは、口臭があるかどうかの検査をして、歯科医師・歯科衛生士から「口臭は無い」という説明をしてもらって理解できれば解決です。
口臭恐怖症
ところが、まれに「口臭がある」と思い続ける方がいらっしゃいます。また、真性口臭症があり、治療によって口臭が消失したのに、同じように「口臭がある」と思い続ける方もいます。
このような患者さんは、周囲の人々の何気ない動作、例えば他人が「鼻のあたりを手で隠す」行動や、「顔を背ける」などの光景を見て「自分の口が臭いため」と誤解しているのです。
この場合、心理的な要因が大きいので、口臭恐怖症と診断し、他科を紹介させていただくことになります。
治療方法は？
さて、口臭の原因がわかったら治療に取りかかります。
国際口臭学会の研究グループが定めた治療必要性に応じて次のように治療を行います。
まず、すべてのケースについて、原因の説明および口腔清掃の指導を行います。
ここでは、口腔清掃指導を中心に、歯磨きやデンタルフロスの使い方、主な口臭源である舌の清掃も合わせて指導します。補助的治療である洗口液などを、症状に応じてお勧めする場合もあります。
真性口臭症のうち、生理的口臭は、指導に従って口腔を清潔に保つことで改善されます。病的口臭の場合は、それに加えて、原因疾患の治療を行います。口腔由来の場合は歯科で歯周病や口腔乾燥症（唾液の分泌減少）などの治療を行い、全身由来の場合は医科へ紹介させていただきます。
仮性口臭症の場合、患者さんが気にしている口臭は社会的容認限度を超えていない、ということを検査結果などから説明し、カウンセリング・教育を行います。患者さんに理解していただければ、口腔を清潔に保つことで、よりさわやかな毎日を過ごしていただけます。
口臭恐怖症と診断された場合は、心療内科などへ紹介させていただきます。
いずれの場合も、患者さんご自身で原因を判断するのは難しいので、「口が匂うかも？」と気になったら、京都市伏見区京阪宇治線の桃山南口、仁科歯科医院まで！
まずはお気軽にご相談ください。
