口の中のカビが大繁殖しないように
口の中のカビが大量繁殖
口腔カンジダ症を知り、対策する!
こんばんは、京都市伏見区京阪宇治線の仁科歯科院の仁科真吾です。
口の中、全体が白い、舌がピリピリする、口の中が痛い
口の中にはさまざなばい菌がいます。
この中でも特徴的なものが口腔カンジダ症というものです。
口腔カンジダ症とは、
真菌の一種であるカンジダ菌による口腔内疾患のひとつです。
口腔カンジダ症の発症には、がんの抗がん剤つまり化学療法中に起こったり、唾液量低下や義歯の不良なども関係していることがわかってきました。
口腔カンジダ症を発症すると、口の中が白い膜で覆われたり、びらんや痛みなどが出現したります。
入れ歯や義歯が合っていない場合、接触部分の粘膜に赤みや出血斑などを伴うこともあります。
口腔カンジダ症の治療は、口腔内の清掃と衛生環境の維持、抗真菌薬などを使用します。
原因
口腔カンジダ症の原因となるカンジダに菌は数多くの種類が存在しますが、
口腔カンジダ症ではカンジダアルビカンスというものが原因のことが多いです。
カンジダ菌自体は口腔内をはじめヒトの体に広く生息する常在菌のひとつで、通常はヒトに対して健康障害をもたらすことはありません。
しかし、何かしらの原因により常在菌のバランスが保てず
口腔内でカンジダ菌が増殖すると、口腔カンジダ症を発症します。
口腔内の常在菌バランスが崩れる原因には、
がんの化学療法、糖尿病、HIVによる免疫力の低下や、ステロイドをはじめ免疫抑制剤の利用などがあります。
ほかにも長期の抗菌薬使用による細菌叢の乱れなどが原因となることもあります。
口腔内カンジダ症では、口腔内や入れ歯などの不衛生や唾液の分泌量低下などが関連することもあります。
口腔カンジダ症には二つのタイプがあります、それぞれ出現する症状が異なります。
白い膜ができるー偽膜性のもの
偽膜性カンジダ症では口腔内に白い白苔が出現します。
白苔はガーゼなどで拭い取ることが可能です。
これが特徴です。
赤い斑ができるー紅斑性のもの
萎縮性カンジダ症では白い膜がなく、
口腔内の発赤やびらんなどがあります。またヒリヒリとした痛みを伴うことが多いです。
口腔カンジダ症が慢性化すると肥厚性カンジダ症に進行、
白苔は落ちにくくなるほか上皮の厚みが増すなどの変化が生じます。
検査・診断
偽膜性口腔カンジダ症は、口腔内の状態や自覚症状、またどんな全身疾患の経過があるのか?などを考慮して診断します。
・がんの化学療法を受けているのか?
・糖尿病
・HIV
・抗生物質の長期の投与があるのか?
・ステロイドの長期使用
などです
治療
口腔カンジダ症の治療方法は、
軽症の場合にはうがいや義歯洗浄などで口腔内の清潔環境を保つことで、症状の改善を待ちます。
重度の場合には、上記に加え抗真菌薬による治療を行います。
口腔カンジダ症の治療で使用する抗真菌薬はうがい薬や塗り薬などのタイプがあります。
まとめ
抗がん剤、HIVなどの疾患による口腔カンジダ症は予防できないこともありますが
入れ歯の不衛生、
口の中の不衛生により感染症になり抗生物質を長期服用しなければならない
アトピーなどのステロイドは塗る量を自分でも調整できますよね
日頃から予防できることは予防しましょう。