あなたの知らない世界ー口臭の本体
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
口臭の90パーセントは歯周病によるものと以前もブログに書きました
硫化水素
メチルメルカプタン
これらのガスが高い数値にあるということは歯周病に罹患していることを意味します
そして歯周病の本体は歯石ではなく歯周病菌の数であることを知って欲しいものです。
今回は硫化水素がなぜ出てくるのか?についてお話しします
お口の中には粘膜の剥離したもの、血液の成分、清掃不良の磨き残しがあります
これはタンパク質と考えてください
これを分解してガスが初めて出るんです
ということは分解できる酵素を持つ歯周病菌に罹患していることを意味します。
え!歯周病菌って一種類じゃないの?
そうです!
かなりたくさんの種類がいます
全てが協力体制で生息します
かと言って
全てがいるわけではありません
感染しているものによります
毒性が強いもの、弱いもの、女性ホルモンが大好きなもの、たくさんいますので感染の菌種により症状が異なります
感染経路は唾液です
つまり
家族感染ー口移し、お箸の使い回し、回しのみなど
保菌者との接触ーキス、回しのみ、回したべなど
さて感染経路はこのあたりにして
ガスを産生出来る能力を持つ歯周病菌
トレポネーマーデンティコラー特徴螺旋状のバイキン!歯周病が進んだ状態でよく発見される、白結球の攻撃から逃れる能力を持つ
ポルフィロモナスジンジバーリスー炎症を起こしやすい強い毒性を持つ急速に歯周病が進行する
プレボテラインターメディアー女性ホルモンを好物とする、妊娠性歯肉炎、歯周炎を引き起こす、また思春期の歯肉炎、歯周炎を引き起こす
なぜなら妊娠中、思春期は女性ホルモンの変化が起こるためです。
妊娠中口臭が強くなる、また月経の時に口臭が強くなるのはこのためかと思います。
また男性の場合ー単純に歯周病が進行していることが多いです
20代でも中期歯周病ー歯を支える骨が半分溶けていることも見受けられます
女性の場合も年齢は関係なく中期歯周病の場合口臭が強くなることが多いです
数値で言えば当医院で1200というガス数値を超えている場合が多いように見受けられます。
今回硫化水素についてお話ししました
歯を磨くー歯だけ磨くのではなく歯と歯茎の境目を磨くこと、舌を磨くことがまずは初歩の初歩です