位相差顕微鏡と歯周病原因菌と白結球
こんばんは
京都伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
まずはこの位相差顕微鏡のケースからわかることを書いていこうと思います
丸いものー白結球の好中球です
白結球ーバイ菌を殺す役目を持ちます
周りの少し長?い菌がいますねこれはプッカーリスと呼ばれる菌体石灰化能を持つ菌です
この菌の特徴は空気のあるところでも生息可能ということです
歯周病原因菌ー基本的に嫌気性菌ですがこのプッカーリスは歯石を作りその下を嫌気状態にします
そのことにより歯周病原因菌が生息しやすい環境を作ります
右の好中球の横に少しミミズのようなバイ菌がいますこれはスピロヘーターと言います
このスピロヘーターは白結球の攻撃から逃れるシグナルを持ちます
自分は味方ですよというようなシグナルです
中等度から重度のかたに見られることが多いのです
肉眼的所見はー歯肉腫脹、発赤、自発痛ややありです
レントゲン所見ー歯の長さの1/2-1/3の骨吸収が見られ中等度から重度の患者さんでしたので確定診断を出せます
このように様々な審査、検査より判定を行います
まあ最後の決め手は位相差顕微鏡でしょうがレントゲン写真でもある程度予測は立てています
このケースの場合
1、自宅ケアと超音波での歯石除去を行う
2、パーフェクトペリオでの医院での殺菌+歯肉のしたの歯石除去を行いました
3、自宅ケアでパーフェクトペリオラプチャー+パーフェクトペリオクリーンの使用
ここまでで検査時の出血が無くなりましたので
4、現在2ヶ月間隔での定期管理を行っております