位相差顕微鏡検査
こんにちは
京都伏見桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
今日は前回免疫のお話解りにくかったのでなぜ免疫を知らないといけないのかを説明します
位相差顕微鏡でまず何が解るのか?
当医院では歯周ポケットから血液をもらいます
1、感染している歯周病原因菌の種類
2、歯周ポケットから血液をもらうためどのような免疫応答反応しているのか?
1、について
感染している歯周病原因菌を知る事で何が解るのか?
歯周病が急速に進む可能性があるのかどうか、を知るためです
2、血液から何が解るのか?
免疫応答反応がおこっているのかどうか?
白血球の種類を見る事で歯周ポケットの骨破壊が起こるのかどうかを見ています
歯周病の原因菌外なければ良いのか?
そうではなく毒性の強い内毒素をもつ歯周病原因菌に感染したとすると補体が活性化するという研究結果があるため
好中球の貪色(ファゴソーム)の中にいる歯周病原因菌もしくはこの周りにいる菌は毒性の強い内毒素を持っている可能性が高いという事になります
ただ歯周病原因菌が多すぎた場合マクロファージが応援を呼びます
炎症性サイトカインをだして
うーん難しい説明になってきました
免疫には
1、自然免疫ー好中球、マクロファージが主体の非特異的生体反応
2、獲得免疫ー自然免疫の防波堤を突破してきた微生物に対してリンパ球が主体となる特異的生体防御反応
この二つがあります
1から2に移行するのに1週間ぐらいかかります
Bリンパ球が見られる場合自然免疫を突破してきているので症状としては何日か前に歯茎が腫れた可能性があります
ない場合2つ考えられます
糖尿病のコントロールが不良の場合
好中球の機能が低下していますかtら毒性の強い歯周病原因菌に感染していても慢性に経過するわけです
このかたの場合好中球の機能が低下しているのでマクロファージが10倍も20倍も働くのですその分炎症性サイトカインも10倍20倍出るのでマクロファージの過剰反応により急速な骨吸収が進むのです
またもう一つのケースはヘビースモーカーのかたですこのかたも上記と同じく好中球の機能が低下していますので同じです
今日は簡単に説明しようと思って書いたつもりが多分難しくなってしまいました
少し反省します