味覚障害が起こる原因と解説
こんにちは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
味がわからない!
これってすごく大変なことだと思います
これには様々な原因があります
全く味がしない
異常な味がする
などがありますが
どちらにせよ
お口に食べ物を入れた時危険な食べ物だと吐き出すこともできるわけです
それではまず味覚についてお話ししていきます
味覚の働き
・食べ物の味を感じる
・危険な食べ物を食べないようにする
・唾の分泌を助ける
・消化液の分泌を促進し消化を助ける
味覚に関わる組織と神経
舌の前ー顔面神経
舌の後ろー舌咽神経
軟口蓋ー大錐体神経
これらの神経や中枢に異常があると味覚障害が起きます
考えられる疾患としては脳腫瘍、外傷、手術、癌の薬の副作用
末梢で起こる味覚障害
舌の味蕾細胞と呼ばれる味を感じる部分の問題
つまり味蕾細胞の減少、萎縮
唾液分泌の減少
味覚の種類について書いていきます
味覚には甘味、酸味、塩味、苦味があります
これらを感じるのが舌にある味蕾細胞なのです
味覚の異常の種類
・味覚の低下
多くの場合甘味、酸味、塩味、苦味ともに感じることが低下します
・異常な味がする
常に渋い味がするなど口の中に異常な味がすることがあります
原因
・唾液の量が少なくなる
これは年齢とともに少なくなる原因、や全身疾患であるシェーグレン症候群と呼ばれる疾患で唾液が少なくなることがあります
・カンジダ症
・舌乳頭の消失や萎縮
貧血や加齢によっても起こります
・癌の治療により舌乳頭の萎縮、唾液の分泌低下により味覚障害が起こる
・亜鉛の不足
亜鉛が不足すると味蕾細胞のターンオーバーが障害される
・精神安定剤、血圧を下げる降圧剤、抗アレルギー剤、抗生物質などの副作用
・歯周病
・心因性によるもの
対処
原因が多岐にわたるので原因を突き止めあった治療を行うことで改善することもあります
中でも割と対処可能なものについて書いていきます
貧血の場合鉄分などのサプリメントや食事を摂取する
唾液量の低下ー唾液腺マッサージ、人工唾液、唾液を分泌することを促進させる口腔ケアの使用
カンジダー抗真菌剤や除菌できるものでうがいを行う
薬の副作用による味覚障害
原因になる薬の服用の中止
ただ癌治療などの場合なかなか中止は難しいと思われます
歯周病ー私は歯科医師なのでこれは詳しく書きます
毎日のブラッシングや、マウスウォッシュ
朝昼夜6時間毎に歯周病菌が増えるので必ず行ってください
歯科医院でのケア
軽度歯周病、中等度歯周病、重度歯周病のステージによって通院間隔は異なりますがこれはクリニックで決定してもらってください
歯周ポケット内部は基本歯ブラシが届かないことは知っておいてください
歯を磨けばいいんじゃないか?
もちろんそれも重要なのですが
歯周病菌のほとんどは歯周ポケット内部に生息しています
また舌の表面におり口臭というガスを発生させます
ブログ著者仁科歯科医院仁科歯科医院院長
仁科真吾
京都市伏見区の仁科歯科医院は、
京阪宇治線・桃山南口駅すぐ近くにある歯科医院を
2000年父が他界したため引き継ぐ。
口臭治療・歯周病治療・予防歯科に特に力を入れている歯科医院です。
現代人の約8割が患者もしくは予備軍といわれる歯周病。
また現代のお悩みの多い口臭。
原因菌を取り除き、清潔なお口の状態を保つことが対策として重要だといわれています。
でも、患者さま自身の力だけで歯周病や口臭に立ち向かうのは難しいものです。
検査で原因を解明しそれをもとに治療を行い、
定期検診でメインテナンスを行っております。
仁科歯科医院は2021年より
口臭治療、歯周病治療に機能水オゾンナノバブル
次亜塩素酸水を取り入れました
主な著書:
相手を不快にする口臭を根本から解決する方法