抗がん剤の口の中の副作用
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
抗がん剤を開始した!
□口の中が乾く
□口内炎ができた
□味覚がおかしくなってきた
などの症状が出てきた方がいらっしゃられるかもしれないと思いこのブログを書きました
抗がん剤の治療で口内炎はよく起こります
これは全身の状態が悪い、口腔清掃状態が悪いことも関与します
多くの抗がん剤は骨髄抑制というものがありばい菌に対する抵抗力が起きます
これ以外にもカンジダ、ヘルペスが出ることもあります
ガンが骨に転移した場合骨折を防ぐためにビスフォスフォネート製剤というものを使うことがあります
これの副作用が顎骨壊死というものです
これは口の中の清掃状態が悪くばい菌が多い場合に起こりやすいので
起こらないように口の中を清潔に保つ必要があるのです
またガンだけではないのですが全身麻酔で気管挿管を行う時に口の中が汚れていると気管チューブを通じて肺に入ったばい菌によって術後肺炎を起こすこともあるので合わせて注意です
ケアにはセルフケア、プロケアがあり
セルフケアとはご自身にあったケア方法を指導し習得してもらうことまでを言います
ここで注意は!できるまで指導することです
僕はまずはじめに基本のブラッシング方法を教えます
一度やってもらいます
しばらく様子を見て何回か治療をしながら画一的に汚れが付いてくる部分についてその方にあったブラッシング方法を提供します
なぜならみんなが同じ口ではないためです
つまり
PDCAです
P-提案
Dーやってもらう
Cーチェック
Aーさらに違う提案
これを歯科でも取り入れているのです
多くの方は何回も指導を行います
なぜならば今まで行ってきたブラッシングが身についていますので
同じ方法を繰り返していては同じ結果しか出ません
提案し改善しなければなりませんので
それが虫歯の多い方、歯周病の進行した方、ケース別です