術前術後
こんばんは
京都伏見区桃山南口仁科歯科医院の仁科真吾です
今日は位相差顕微鏡の術前術後から考察したいと思います
上記の画像は歯周ポケットから血液とともにプラーク採取した画像です
すいません動画でならよくわかるのですが
薄く丸いものが赤血球、そして丸い顆粒を持つ物が白血球の好中球です
好中球は外的を倒す為に現れています
動画では非常に活動性がよくスピロヘーター、ジンジバーリス、インターメディアなど多種多様な歯周病原因菌が見られます
考察ー血球の中にこれだけの歯周病原因菌がいるという事は全身に移行している可能性があるという事
全身疾患の既往歴に心筋梗塞がある事
必ず歯周病原因菌が心筋梗塞を起こすという訳ではないですが血中を歯周病原因菌が移行して動脈硬化を起こすという報告もされている事から歯周病原因菌もコントロールする必要があると判断し歯周ポケットをパーフェクトペリオにて殺菌しました
上記の画像
丸く薄いのが赤血球
周りにいるのが歯周病原因菌です
さっきの方の同じ部位の画像ですよ
歯周病原因菌ゼロになってないじゃないのと思われるかもしれません
そうなんです!ならないのですよ
ただ劇的に数が減っていますよね
一回目の治療です
自宅ケアでラプチャーを使用してもらい極力この歯周病原因菌の数をコントロールしていく事が大切なのです
パーフェクトペリオは常在菌も殺すの?とかありますが殺菌すると思います
しかし抗生剤を飲み続ける方がもっと全身の不調が出たり耐性菌の問題が起こるのです
歯周病には完治がありません
極力コントロールする病気なのですそう生活習慣病なのです
このところをよく理解されないと医院にまかせているだけではなかなかコントロールできない物です
歯周病は患者さんと医院の歯科医、衛生士のチームで協力しあってこそ改善に向かうものである病気なのです
歯周病の話題が多いですが歯周病が治療としても難しい虫歯よりも
そして歯周病が虫歯と同じように医院に来ているだけで治るという物ではないということを知らない方が多いそして口の中だけで症状は終わらない全身疾患との関係がある事が近年報告されているという事実をお伝えする為に書いています
ではまた