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むし歯は黒いの?

2018.11.02 #虫歯・無痛治療

むし歯は黒い?

こんにちは、京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。

虫歯が黒くなるメカニズムについて書いて行きます。

なぜ虫歯は黒いの?

虫歯というと、よく黒い「悪魔」のようなアニメが出てきて白い歯を掘るイメージが描かれることがありますよね。

でも虫歯というのはクリーム色から黄色がかった色などをしていることが多いのです。

また、黒くなった虫歯もあります。

この色の変化が起きる理由としては、進行度の度合によって色の変化のスピードが変わるからです。

なぜ虫歯になると歯の色が黒くなるのでしょうか?

黒いのは、何かの色素が沈着したものと考えられます。

その色素沈着の理由を知るには、虫歯のできる過程を知る必要があります。

虫歯ができる過程

虫歯はどのようにできてしまうのか?。

ミュータンス菌などの虫歯菌が歯に付着して歯垢という細菌のかたまりを作ります。

次に食事などで口の中に入ってきた糖分を栄養分にして、強力な酸をつくり出します。

この酸が、歯を溶かすことで歯に穴が空き、虫歯となるのです。

歯の成分は、カルシウムやリンなどのミネラルですが、酸がこれらの成分を溶かしていくことを「脱灰」と言います。

虫歯が黒いのはなぜ?

虫歯が黒くなる理由の一つとして、歯が溶け出して「脱灰」を起こした後に、何らかの黒いものが沈着したということです。

脱灰が起きた後に、唾液などから出るカルシウムやリンなどのミネラルが歯に付着して歯が再生することを「再石灰化」と呼びます。

虫歯が黒いのは、この再石灰化の際に何らかの黒い色素を巻き込んだことが理由なのです。

進行した虫歯では、もう再石灰化は起きなくなります。

では、なぜ進行した虫歯は黒いのでしょうか?

その一つの理由に、神経がすでに死んでいて、歯に栄養が届かなくなっていることが考えられます。

虫歯は色では判断できない

虫歯は必ずしも黒いとは限りません。

虫歯の進行スピードが速ければ、黒くなる間もなく、むしろ黄色っぽくなります。

つまり、虫歯かどうかは、色では判断がつかないのです。

「虫歯は黒いもの」と思い込んでいると、虫歯になっているのにもかかわらず、気づかずに放置してしまう恐れがあります。

たとえ再石灰化の結果、歯が黒くなっても、治療しなければ、虫歯菌はさらに歯の内部で繁殖し、

やがて象牙質は溶かされ、歯の中心の歯髄という神経にまで到達してしまう可能性もあります。

そうなると、神経が炎症することで、激しい痛みが出てくるということになります。

虫歯を予防する唾液のすごい力

日頃の虫歯予防策としては、歯磨き、食生活のリズムが欠かせませんが、他にも虫歯予防に役立つお話をしましょう。

意外と知られていないのが、唾液にはもともと虫歯を予防するすごい力が備わっていること。

唾液はただ食べ物の消化を助けるだけだと思っていませんか?

唾液には溶けかかった歯を再生する「再石灰化」を促す働きがあるほか、酸性に傾いた口の中を中和するための「重炭酸」が含まれています。

そして殺菌作用まであるのです。

風邪薬などに含まれている「リゾチーム」をはじめとした消毒する作用のある成分が、唾液には含まれています。

口の中を誤って噛んでしまって、傷がついても、いつの間にか治っていたということが多いのは、この唾液の殺菌・消毒作用があるからといわれています。

唾液が出るのは、耳の下から舌の根元にかけての唾液腺。一日に1.5リットルもの唾液が出るといわれています。

唾液は、よく噛んで食べるとより多く分泌されるため、消化はもちろん、虫歯予防のためにたくさん唾液を出すためにも、よく噛んで食べるといいでしょう。

虫歯を予防するフッ化物のすごい力

虫歯菌による「脱灰」が進んでも、唾液の力で「再石灰化」が行われると説明しました。

でもずっと甘いものが口の中に入ってきたり、

長時間甘いものが口の中にあったりすると、

脱灰と再石灰化のバランスが崩れてしまい、虫歯になってしまいます。

そうならないためには、歯磨きを毎食後と寝る前に徹底するのはもちろん、再石灰化を促すための何かの施策を行いたいものです。そこで今、世界的に広く取り入れられているのが、フッ素、つまりフッ素の化合物であるフッ化物を歯に塗布する方法です。

「フッ化物」は、歯の脱灰が進行するのを抑制し、歯の石灰化を促す働きがあるのです。

フッ化物は虫歯予防に効果のある働きがあります。

それは、フッ化物が歯垢の中に取り込まれた際に、歯垢の中にいる虫歯菌などが、酸を作れなくなります。

虫歯菌が作り出すバイオフィルムって?

虫歯菌などが含まれる歯垢は、糖分を取り込み、強い酸を出して歯を溶かしにかかるとおはなしました。

その虫歯菌は、歯の表面に膜を貼ります。

それを「バイオフィルム」と呼びます。

時間の経過と共にその膜がどんどん分厚くなり、虫歯菌たちはその膜に守られながら内で増え続けます。

このバイオフィルムを最も効果的に除去できるのがエアフローという機械ですね。

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