根っこだけの歯の利用法
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
虫歯が進行して根っこだけになった
抜けたら総入れ歯だ
どうしよう
C4という状態じゃあないか?
抜歯か?
いやだなあ
残り少ない歯だからできるだけ残したいのに
何かないのか?そう思われている方へ
根っこだけの場合の利用法をお話ししますね
根っこだけの状態
これを残根といいます
通常抜歯が適応です
歯の頭と骨のなかに埋まっている比率が1対1じゃないと基本持ちません
じゃあどうするのか?
1対1になるようなもの
マグネットコーピングと呼ばれるものを入れるんです
そうすれば歯に負担が少なく入れ歯もマグネットでピタってなるんです
もちろん一本だけじゃあ難しいですが
もしくは根っこにアタッチメントという特殊装置を入れて入れ歯がパチってなるようなものを入れるんです
あ!そうそうマグネットにはプラスとマイナスが要ります
入れ歯の方にキーパーと呼ばれるマイナスのものを入れ歯の方にプラスのものを入れます
磁石だから
プラスとマイナスがないと磁力が働きません
そしてMRIを撮影するときは磁石が働くといけないので画像が荒れるから
通常入れ歯を外さなければなりません
まあ外すだけなので大丈夫だと思いますが
このマグネットは歯だけじゃなくインプラントにも応用されています
骨のないところに短いインプラント入れてマグネット入れて入れ歯を安定させるために使うなど
あとは?
根っこだけでも残しておきたい
なぜ?
歯を抜いてしまうとその周りの骨も無くなります
廃用萎縮と言います
使わないと筋肉でも無くなりますよね
おんなじです
なので入れ歯も安定しなくなりますので残しておくことがあります
残す場合
コーピングという金属の蓋をしておく
これは根っこだけの歯の型をもらい次回セメントでセットします
もう一個はレジンという樹脂で蓋をしておくというものです
そして入れ歯の下に残しておくという
残根上入れ歯というものです
ここでは保険が効くとか保険で認められていないということは排除して考えられる方法を書いていますので通われている先生をよくご相談してもらい決めてくださいね