歯がうく
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
歯がうく
ミスターマリックみたいなこと言うなあ〜
ちゃいますよ!
なんだかグーっと食いしばると痛いし、他の歯よりなんだか高くなったような
むず痒いような
そして噛みしめ続けるとそのうちズキズキしてくる
さてこれを解明していきます
名探偵コナンのように
歯がうく
これは二つ原因があります
1、根の先の膿の袋が炎症を起こしてきた
2、歯茎そのものが炎症がある
どっちかです
鑑別方法
1、レントゲン
2、打診ーコンコン叩いてみます
レントゲンで根の先に透過像があり、さらに打診がある場合
もうこれは根の中が膿んでます
治療は1、表面麻酔
2、麻酔
3、根の中を開けて消毒を行います
歯茎の場合
1、スケーリングを行う
2、もしくは炎症がきつい場合切開を行います
まあどちらにせよ
表面麻酔→麻酔→処置→投薬です
これで痛みから解放されることでしょう〜
しかし
しかしですよ!
なぜこんなことが起こったのか?
予防を行わなければ再び同じ過ちを繰り返すことになります
そして根が原因の場合感染している歯の質を削るのでどんどん歯がなくなります
歯茎の場合
1腫れごとに歯を支える骨が溶けますので最終的には歯がグラグラしてきます
つまり重度歯周病になります
特に歯周病の場合そこだけに歯周病菌がいるわけではないので全体に進行していきます
虫歯の場合でも同じですが全体に虫歯菌がいますので
と言うより根の先にいるのは歯周病菌です
なぜ?
虫歯菌は空気があるところで生息します
しかし歯周病菌は空気のないところで生きることができます
根の先なんて空気はないわけですよ
そこに基地ができているのでそこからどんどん兵隊が出てきます
だから口が臭くなるのです
膿の臭いがするのです
彼ら歯周病菌は血流に乗ります
そして全身へ周り
血管を狭めます
そしてそれが心臓で起こると心筋梗塞、脳で起こると脳梗塞
さらに肺にたくさん吸い込むと
誤嚥性肺炎という高齢者の死因第一位の疾患になるのです
なのでブラッシングの修正、医院の定期管理を受けお口から全身の健康を考えなくてはならないのです