歯を押すと痛い!
歯を押すと痛い!
こんにちは
京都市伏見区京阪宇治線桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
患者さんからよく言われるのが、
「歯茎を押すと痛い!」という言葉で す。押すと痛い場所により、実は病状は異なります。
歯を押すと痛い場合は
歯周病の急性症状か、歯根の先に病巣ができている場合、(根の先にばい菌の住処ができている)があり膿がたまっている場合が考えられます。
咬むと強い痛みも感じます。
歯茎の歯の周りや歯と歯の間の歯茎を押して痛い場合
歯周病の急 性症状の可能性が大きいです。
同じ歯茎でももっと、深い部分(歯根の先)あたりを押すと痛い場合は根 尖病巣の急性症状が考えられます。
根尖病巣は症状が進むと歯茎で なく頬や顎の皮膚の上から押しても強い痛みを感じます。
上の前歯や犬歯(糸切り歯)の根尖病巣は鼻の付け根辺りを 押すと痛みがでます。
また、上の奥歯の場合、頬を押すと痛みがでますが、根尖病巣が大きくなって、
上顎洞炎を起こしている場合は目の下 の辺りを押しても強い痛みを感じます。
歯茎でも一番奥の歯茎を押して痛む場合は親知らずの 周りが急性の炎症を起こしている智歯周囲炎の場合が多いです。
親知らずの 歯冠が、少しだけ歯茎から出ていたり、また、歯茎の下で12歳臼歯つまり第二大臼歯に突っ張られている場合になりやすいです。
押して痛む時は
歯ではなく、歯周組織(歯茎や骨)にいろいろな病因で膿 が溜まっている場合が大半ですから、治療をしなければなりませ ん。
また、押して痛い時は急性化している場合が多いですが、薬で痛みが 止まったとしてもそれは一時的に治っただけなので
根本から治っているわけではないので
治療(病因の除去)をしないと水面下で悪化します。
慢性病巣は、寝不足が続いたり、かなり疲れたり、ヒト の免疫力が弱くなるとは急性化しますが、ヒトの免疫力が復活すると慢性 化します。
慢性病巣は痛みを伴わなくてもどんどん進行していきます。
多くの方は痛みがないと健康で痛みがあると病気だと思われます。
つまり「痛みの有無」で自己診断?されて通院の必要性を感じるようで
すが、「口腔内は痛みが出た時は重篤化しています!」