虫歯菌、歯周病菌、口臭菌を除菌!
虫歯菌、歯周病菌、口臭菌を除菌!
こんにちは!京都市伏見区京阪宇治線桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
今日はうがいについてです。
うがいは、口や鼻などの粘膜から侵入する細菌に対しての予防効果が期待できること から、
手洗いとともに広く薦められている感染症対策のひとつです。
うがいの際には市販のうがい薬などを利用するという方も多いかと思いま すが、豊富な種類の製品の中から含まれる成分の特徴などを見極めて適正 に使用するというのは至難の技です。
今回は、身近な殺菌・消毒からノロウイルス対策まで幅広く使うこ とのできる成分である次亜塩素酸を使ったうがいの方法についてご紹介し ていきたいと思います。
次亜塩素酸の特性
「塩素」という名前だけで、刺激の強いものとい ったイメージと捉えられてしまいがちですが、
次亜塩素酸は国の食品添加 物にも指定される殺菌成分としてその効果が認められているものです。
アルコールでは菌を死滅させることのできないノロウイルスにも対抗できる強力な殺菌効果は、インフルエンザやO-157などを引き起こす多くのウ イルスや菌の殺菌にも効果を示すことが知られています。
塩酸や食塩水を電気分解することによって作られ、国が認める基準値の pH度を維持している次亜塩素酸の水溶液は、直接手や皮膚に触れても安 全かつ鼻をつくような強い塩素臭もないのが特徴です。
さらに、口の中に入るものを処理する調理器具や食器などの殺菌にも使え る次亜塩素酸の中でも特に一般的な家庭用として流通しているタイプは、 「微酸性次亜塩素酸水」に分類されるため、その高い効果をうがいにも活 用できるようになっています。
ただ手洗い用のものをうがいに使うことは控えてください。
次亜塩素酸をうがいに使用する時のポイント
濃度に注意する
歯周病、虫歯、口臭の程度は人それぞれ、虫歯予防として使用する場合。
歯周病の治療として使う場合ー初期、中期、重度で濃度を使い分けます。
自宅ケア用は250ppm,400ppm550ppm様々な濃度があります
治療濃度は750ppmが新型の精製機では作れます。
次亜塩素酸を用いた効果的なうがいの方法
1. うがい用に希釈した次亜塩素酸水15CC程度を用意する
2. 約15秒間口の中で水溶液を行き渡らせる
3. 口に残った次亜塩素酸水を吐き出し、塩素の匂いが気になる時は水ですすいでください。
口の中の汚れや細菌に反応することで成分の匂いがきつく感じられ ることがありますので、うがいの時間は15秒から30秒を目安に留めてお くのがおすすめです。
安全で副作用はないものの、使用中に口の中の刺激を感じる、腫れや炎症 が起こったなどの場合は念のため医療機関を受診するなどしておくと安心 でしょう。
歯科治療と次亜塩素酸の関係
口腔内の病気の中には虫歯や歯周病など細菌感染によって引き起こされる ものがあり、それらの治療をおこなう上で体に害の少ない殺菌・消毒の成 分として歯科でも注目されているのが次亜塩素酸です。
実際の歯科治療では、次のような場面で次亜塩素酸の効果が期待され、取 り入れられています。
バイオフィルムの除去
バイオフィルムとは、虫歯や歯周病を引き起こす細菌の塊です。これを放 置すれば歯の病気のリスクが高まるのはもちろん、嫌な口臭を招く原因に もなります。
歯科では、超音波を利用したスケーラーという器具を用いる際に次亜塩素 酸を一緒に吹き付けることで歯石、歯垢とともに歯の周りにこびりつくバイオフィルムを分解 して破壊するのに用いられます。
虫歯や歯周病菌を死滅させる
ほとんどの細菌に対して除菌や殺菌の効果を示すのが次亜塩素酸です。
バイオフィルムが形成された状態だけでなく、病気に侵されていない健康 な歯を細菌の害から守るという意味でも歯科治療の現場において積極的に 用いられる成分となります。
さらに、次亜塩素酸は炎症を引き起こす免疫機能を抑止する効果があり、 消炎効果にも優れている点が歯科治療で評価されています。
患者が使用するうがい用の水として
一度でも歯医者さんで治療を受けたことのある方であれば、診療室でコッ プの水を口に含む機会があったはずです。この時に使用されているのも実 は次亜塩素酸を使った水溶液。繰り返し口にしても安全であり、なおかつ 口の中の病気や炎症に効果を示すものだからこそ選ばれている水というこ とになります。
多くの菌に対しその効果が認められている次亜塩素酸を上手に活用 して、恐ろしい感染症から体を守っていきたいものです。