こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
昔入れた銀の詰め物が黒っぽくなってきた
銀歯がキラキラして目立つ
前歯のかぶせが黄色く、または黒っぽく変色してきた
部分的に詰めた白い樹脂が変色してきた
1.なぜ昔入れた銀歯が黒っぽくなるのか？
アマルガムという合金は銀の合金なのです
また銀のかぶせ物には金、銀、パラジュウムという複合の金属のかぶせ物、詰め物なんです
通常年数が経過してくると錆びてきます
酸性のものが好きな方はおそらく早いのではないかなあそう思っています
錆びてくると体には良くないと近年言われています
いわゆる金属アレルギーの問題、掌蹠膿疱症、などの問題ですね
2.詰め物が変色してきた
通常小さな虫歯にはレジンという樹脂を使います
僕も使っています
これはいわゆるプラスティックです
プラスティックは水分を良く吸います
そして着色したり、劣化したりします
例えば
100円均一で買ったプラスティックのお皿ずっと使えますか？
使えないですよね？
なかなかお口の中は過酷な環境なのです
熱いものを食べたり、冷たいものを食べたり、はたまた様々なばい菌がいたり、ずっと水に浸かっていたりする状態ですから
3.ある初診患者さんのお話から
昨日お若い女性の患者さんが来院されました
この方詰め物の色が変わってきたので白くしたいとのことでした
「お口の中を見せてくださいね」
そう言ってお話して拝見させていただきました
そんなに大きな虫歯はないのですが詰めた樹脂の横から黒くなってきていたり、変色していたり
「詰めてからどれぐらい経ちますか？」
とお聞きしたところ2年弱ぐらいかなあ〜とのこと
「奥歯も見てもらってもいいですか？詰めたものの横から虫歯担っているのと前歯の詰め物が変色していますね、前歯に関しては一回磨いてみましょうか？そうお話ししていました」
「でも何か根本的な原因を探らないとおそらくまた虫歯になっちゃったり、着色ついちゃうよね？？」
そうお話しして全体の掃除をするのと共に前歯の詰め物を磨きました
3.小さな虫歯の治療でも変色しにくい樹脂があるのをご存知ですか？
また奥歯の銀歯以外にも白い詰め物があるのをご存知ですか？
前歯に対して虫歯が小さいから白い樹脂で詰めますね！
とお話しされることが多いとおもいます
この樹脂にも2種類あるのです
1、コンポジットレジン修復
2、ハイブリッドセラミックスーグラディアダイレクト修復
この二つが小さな虫歯に対しては有効です
コンポジットレジン修復という治療は保険適応処置です
純粋な樹脂ですので変色が早いです
ハイブリッドセラミックスーグラディアダイレクト治療
これは樹脂の中にセラミックのフィラーが入っていますので変色がしにくい詰め物です
また以前は型をもらって作るものしかなかったのですが技術革新により即日充填が可能となりました
ただし小さな虫歯のみです
奥歯の小さな虫歯
1、アマルガム
2、コンポジットレジン充填
3、グラディアダイレクト
1は近年されていないことが多い処置ですがもしかしたらされていることがあるかもしれませんので書きますね
銀を含んでいるため黒く変色しやすい
以外に二次虫歯になりにくい
2、3は前歯のところで書きましたのでここでは書きませんね
これよりも大きな虫歯
1、メタルインレー
2、セラミックインレー
1、これは使用金属が多くの場合金、銀、パラジュウム合金と言われるもので作られています
経年的にやはり変色してきます
一応保険適応処置ですので安価です
2、セラミックインレー
様々なものがあるのですが当医院が導入しているものを説明しますね
以前まではテクニシャンがセラミックを焼いていたのですが
去年から
セラミックブロックを削り出すCADCAMのものを使用しています
ジルコニア、もしくはイーマックスというものです
今後さらに良いものが出てきた場合また変わるかもしれませんが
今までのセラミックよりも良いもので安価にすることに成功しました
被せ物
1、メタルクラウン
2、オールセラミッククラウン
これも上の詰め物と同じですのでここでは上のものを参考にしてくださいね
今回は様々な治療について書きましたがどうぞご参考になればと思っています
あくまでも患者さんがリスク、や利点をその医院さんでよく聞かれて選択されることをお勧めします
