こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
歯が根っこだけになった時もう私は抜歯しなければならないのか?
と思われる方いませんか?
できるだけ残したいなあって思われませんか?
なんとか方法はないものか?
そう思われると思います
できるだけ歯を残したいそう思われるのはあなただけではなく僕もそうなんですよ
ただあくまでも歯の根っこの長さがある程度残っている場合に使用します
じゃあどんな方法があるのか?
そしてどのような材料があるのか?
歯の根っこの上を修復する方法
1、メタルコアー金属で修復する方法
上の写真のように金属で作るもの全般を言います
上記のものは銀合金と言われるものです
保険適応です
もっとお話しすると金属の種類によって保険で適応のものと保険で適応しないものがあります
ゴールドコアー言わずと知れた金で作られた土台ー適合性、金属アレルギーになりにくい
またセラミックを入れた時内部が透けても温かみのある白色になります
2、レジンコア
ネジ式の芯を歯の根に立てさらに樹脂で固めます
上の写真のものがスクリューポストと呼ばれる歯の根っこに立てるものです
上の写真のものがネジの回りに巻きつけていく樹脂です
3、ファイバーコア
上記の写真のものがグラスファイバーを利用したファイバーコアです
この中のレジンコア、ファイバーコアはある程度歯の質が残っていないと残念ながら使うことができません
つまり欠損が大きいと金属製の土台つまりメタルコアを選択せざるをえないわけなんです
この土台をつまりコアを立てることになる歯は基本的に神経は無い状態ですのでこの土台を立てて歯を補強することになります
コアを止めるのはセメント?接着?
金属製のコアは基本セメントでセットします
しかしレジンコア、ファイバーコアは樹脂と歯を接着させるのです
接着するためには基本出血が無い状態で無いとくっつきません
つまり歯周病で膿、出血が出やすい状態であると取れたり黒くなったりします
虫歯に詰める樹脂でも同じことが言えます
出血は接着の阻害をしてしまうということなんですね!
だからまず歯周病の治療をしっかりしないといけないんですね
そして土台のさらに土台は歯の根っこがしっかりしていてこそ立てることができるため
土台の土台は歯茎の骨ということになりますね!
利点、欠点
メタルコアー、レジンコアとファイバーコアを比べるとファイバーコアは歯根破折を起こしにくい結果が出ています
なぜか?歯の質に比べて金属の方が硬いためです
ファイバーコアとはグラスファイバーの繊維を束ねたガラス繊維強化型樹脂なので歯とともにしなりますので歯が破折するリスクが少ないのです
では歯が破折するとどうなるのか?
抜歯の可能性が高くなります
根の上の方だけかけた場合は大丈夫かもしれませんが
多くの場合は根の途中で破折することが多いからです