ご高齢の方は、血圧や心臓に問題を抱えていたり、糖尿病などを患っていたりするケースが多々あります。
それだけでなく、体力や抵抗力が低下しているため、歯科治療においては慎重な配慮が必要になります。
ご高齢の方の口腔内からは唾液が少なくなり、歯茎が痩せて歯根が露出することが多くなるのが特徴です。また、歯磨きが十分にできなくなるので虫歯・歯周病になりやすい口腔内環境になっていくもの。そのため、ご高齢の方の歯科治療では口腔内ケアの徹底が基本になってきます。
京都市の仁科歯科医院では、口腔内環境の改善・維持に努めることでより快適なシニアライフをサポートする「高齢者歯科治療」を行っております。生涯にわたって食事もおしゃべりも楽しみたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ご高齢の方は歯茎が痩せて歯根が露出しやすくなるため、露出した歯根部分に虫歯ができやすくなります。根の部分は歯質がやわらかく、もともと虫歯になりやすい部分。加齢によって唾液の量が減り、歯磨きが不十分になることもあり、歯根に虫歯ができると進行するのも早くなります。
さらにご高齢の方の場合、複数の歯が同時に虫歯になることも多く、かなり進行していても症状が現れにくいため要注意です。気付いたときには手遅れ(歯を残せない)ということも少なくありませんので、できるだけこまめに検診を受けるように努めましょう。
「生涯、自分の歯で噛むんだ」という意識を持つこと、そしてそのために歯科医院でメインテナンスを受けることが重要です。
高齢になればなるほど、歯の本数が減ってくる方が多くなります。そして自分の歯の本数が少なくなればなるほど、さまざまなリスクにさらされることになります。
私たちの細胞をつくってくれるのは、食事によって摂取したエネルギーです。そのため自分の歯が少なくなって食事が自由にできなくなってしまうと、新しい細胞をつくりにくくなってしまいます。実際、ご高齢の方が自分の歯で噛めなくなり、一気に体力や筋力が落ちてしまうというのは珍しくありません。
また、噛むことによって顎の骨や筋肉が鍛えられ、血液の循環を促すことにもつながります。結果として脳細胞が刺激され、運動能力や生理機能も向上し、認知症や鬱病の予防にもつながるのです。また、噛むことで唾液の量が増え、免疫力の向上も期待できます。自分の歯で噛むということは、これほどまでに重要なことなのです。
嚥下障害が疑われる方は、ぜひお早めに歯科医院を受診してください。また、誤嚥してしまっても肺炎を起こさないようにするには、日頃から徹底した口腔内ケアに取り組み、口腔内の細菌を減らしておくことが重要です。
嚥下(えんげ)障害とは、「食事をうまく飲みこめない」「食事中にむせる」「口から唾液や食べ物がこぼれやすい」「食事に時間がかかるようになる」といった症状が現れる障害のことです。嚥下障害の最大の問題は、誤嚥(本来は食道を通って胃のなかに入らなければならないものが、誤って気管に入ってしまうこと)を招き、口腔内の細菌まで肺に入ってしまうことです。これにより起こる誤嚥性肺炎は、高齢者の死因の大きな割合を占めています。
認知症と診断されたら、まずは歯科医院にお越しください。同時に、認知症の進行を念頭に置きながら、毎日の歯磨きをはじめとする口腔内ケアを徹底することが大切です。
高齢者のなかでも、特に認知症の方はお口の手入れが極端に疎かになってしまいます。歯磨きをしても十分に磨くことができず、入れ歯のお手入れも不十分になりがちで、結果として口腔内環境は不衛生になる一方です。口腔内が不衛生な状態にあるご高齢の方にとって、もっとも注意しなければならないのが誤嚥性肺炎。誤嚥性肺炎は高齢者の死因の大きな割合を占めるトラブルですが、特に認知症の方は注意しなければなりません。
生涯にわたってご家族と一緒に同じ食事を楽しむためには、日頃の口腔内ケアが何より重要です。歳をとるとどうしても口腔機能が低下していきますが、正しいケアによって改善を図ることは可能です。
丁寧なホームケアを行うとともに、こまめに歯科医院で検診を受けていれば、ずっと自分の歯で食べていくことは不可能ではありません。生涯、おいしい食事を楽しむため、ぜひ仁科歯科医院の高齢者歯科をご活用ください。
健康な歯で生涯食べたり・話したり日常生活を楽しみたい。
それは、私も同じです。歯と健康は常に隣り合わせになっており、思うように食事が楽しめなかったり話すのがストレスになってくると、どんどん心身的にも元気がなくなってきます。
「生涯自分の歯で噛むんだ」という意志としっかりとした予防ができていれば、歯をできるだけ多く残すことが可能です。
自宅でのケア方法やメンテナンスを定期的に受けて、噛むことの喜びを実感してください。
当院ではケア方法だけでなく入れ歯治療も行っております。気になった方はお気軽にお問い合わせください。
正しいホームケアを行い、歯科医院で定期検診を受けていれば、生涯にわたって自分の大切な歯を維持しやすくなります。しかしいくら予防に努めていても、虫歯や歯周病などで歯を失ってしまう可能性はゼロではありません。残念ながらご自身の歯を失ってしまった場合の治療の選択肢のひとつが「入れ歯」です。こちらでは、京都市の歯医者「仁科歯科医院」の入れ歯治療についてご案内します。
初めて入れ歯治療をお考えの方は、入れ歯は「痛いもの」「咬めないもの」「外れやすいもの」というイメージをお持ちかもしれません。また実際にそうしたお悩みを抱え、現在の入れ歯が合わなくて我慢されている方もいらっしゃるでしょう。しかし、材料や技術の進化によって、現在では優れた入れ歯(義歯)が数多く出てきています。痛くない入れ歯、快適に咬める入れ歯、しっかりフィットする入れ歯で、よりよい生活を送りましょう。
入れ歯は残存歯(口腔内にある天然歯)の数によって大きく「部分入れ歯」と「総入れ歯」の2種類に分けられます。
口腔内に歯が残っている場合に装着する入れ歯です。保険診療の場合は、歯が失われた部分に入れ歯を装着し、残っている歯を支えにして金属のバネで固定します。1本でも歯が残っていれば、部分入れ歯を使用することが可能です。
28本あったすべての歯を失った場合に使用する入れ歯です。部分入れ歯のように支えとなる歯がないため、歯茎全体を覆うように装着します。入れ歯を歯茎に吸着させ、頬の筋肉で押さえ込んで奥歯でしっかり噛むことによって安定させます。
仁科歯科医院で取り扱っている入れ歯についてご紹介します。当院では金属床義歯(チタン床義歯・コバルトクロム床義歯)、ノンクラスプ義歯、磁性アタッチメント、プラスチック義歯(保険適用の入れ歯)をご案内できます。
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床の部分に純チタンを使用した金属床義歯です。金属の中で最も生体親和性が高い素材なので金属アレルギーのリスクもほとんどなく、長期的に安心してお使いいただけます。薄く作れるので非常に軽く、破損や変形も起こりにくいのが特長です。汚れにくく衛生的で、粘膜の炎症や口臭なども気になりません。
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床の部分にコバルトクロム合金を使用している金属床義歯です。金属床義歯の素材としては最もよく使用されており、総入れ歯・部分入れ歯ともに対応できます。強度があって食べ物の温度を感じやすいのが特長ですが、チタンに比べると重く、金属アレルギーを招く可能性もあります。
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その名の通り、クラスプ(金属のバネ)を使わずに固定するタイプの入れ歯です。弾力性の高い特殊な樹脂を使用するので破折しにくく、より薄く作れます。パッと見ても気付かほど見た目が自然なので、見た目を気にされる患者様にとっては最適な入れ歯と言えるでしょう。装着時の違和感もありません。
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残っているご自身の歯と義歯に強力な磁石を取り付け、磁力によって固定するタイプの部分入れ歯です。しっかり固定されるので安定感があり、強い力で咬めるのがメリット。装着時の違和感も少なく、固定するための金属のバネがないので見た目も非常に自然です。
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床の部分がレジン(歯科用プラスチック)でできた、最も一般的な入れ歯です。保険が適用されるので自己負担が少なく経済的ですが、保険診療の場合は材質や形態などに制限があります。「痛い」「外れやすい」といった不満が起こりやすいのがデメリットです。