症状
舌には、古くなって剥がれた口腔内の粘膜や細菌、食べカスや汚れなどが付着します。このようなものが舌の上に乗って苔上になったものを「舌苔(ぜったい)」と呼んでいます。誰にでも薄くこのような汚れは付着しますので、「少しばかり白い状態」までは問題ありません。ただし、誰が見ても「過度に白くなっている状態」であれば注意を要します。
ずぼらな性格であまり歯を磨かない場合や、職業柄昼に口腔ケアしにくいケースなどが考えられます。
鼻ではなく口で呼吸すると口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥は唾液を減らし細菌を増やしてしまうことを意味しますので、口呼吸が定着してしまっている場合は舌苔が付着しやすいと言えます。
加齢などで唾液量が減少すると舌苔も付着しやすくなります。しっかり噛んで食べない場合も同様で、病気で唾液量が減ってしまうケースも考えられます。
口を動かして誰かと会話する時間が減ると、舌の筋力も衰えていきます。定年退職などで家にいる時間が長くなり、歩くといった運動が減ってしまった場合も身体機能が低下します。
これらは巡り巡って唾液の分泌量の低下に繋がり、結果的に舌の上の苔を育てやすくしてしまいます。
昨今では専用の「舌ブラシ」が市販されています。これを使って優しく丁寧に舌を磨くと良いでしょう。強く磨きすぎると舌の粘膜を傷つけてしまうため、一日に一度優しくケアすることを心掛けてください。タイミングとしては朝の歯磨き時がおススメです。
舌をブラッシングするだけでも舌苔はかなり改善されます。これでも少し心細いというケースや、口臭も含めて徹底ケアしたいという場合は「口内洗浄液」を活用しましょう。リステインなどを含む「薬用マウスウォッシュ」であれば殺菌作用がありますので、口腔内に残存する細菌を強く抑制できます。
当院では治療ももちろんですが、歯ブラシなどのオーラルケアグッズも揃えております。
普段からできる自宅での予防やブラッシング方法などについても指導を行なっておりますのでお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。