YouTube上で口臭に関する様々な情報を発信しています。
文字では分かりづらい部分も動画だ分かりやすい、そんなこともあるかと思います。ぜひご覧ください。
※音が出る物もありますので、視聴環境にはご注意ください。
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仁科歯科医院院長 仁科真吾(にしな しんご)
1971年京都市伏見区生まれ。
大好きだった父の他界を機に2000年1月仁科歯科医院を引き継ぎました。地域の患者様からの信頼が厚かった父の背中を追いながら「地域の人々のお口の中の健康づくりに貢献しなければ……」と、日々歯科診療に取り組んでいます。
また、『虫歯を削る』『高価な被せ物・新しい歯を入れる』ということよりも、本当の自分の歯を守ることが大切と考え、歯を残すための予防歯科に力を入れています。さらに、来院する患者への治療だけにとどまらず、京都芸術高校の学校医を行いながら若者の歯を守る活動にも取り組んでいます。
趣味はアロマとカメラ。患者様やスタッフの気持ちを少しでも和まそうと、アロマオイルを院内にこっそり置いたりもしています。
なぜ京都で口臭治療に力を入れることになったか。ここで、私の思いを少しお話しさせていただきたいと思います。
私の父は、この京都市伏見区の歯科医療に力を注いでいた経験豊富な歯科医師でした。
その父から口臭がしたのは、ある冬の日のことです。当時、まだ大学病院の臨床3年目だった私は、父に「口臭がする」とは伝えられませんでした。歯科医師としての大先輩である父への畏敬の念からだけではなく、父自身が口臭ケアの必要性を認識して治療に当たっていたからです。
父の身体が、がんに侵されていることが判明したのは、それから間もなくのこと。
懸命の闘病も空しく、最後まで患者さまの事を気にしながら、寒い雪の日に父は眠りにつきました。
父亡き後の2000年、私はこの仁科歯科医院を引き継ぎ、院長として懸命に診療に励んでいました。
そんなある日、ひとりの患者さまの口臭が以前嗅いだものと同じような気がして、とても心配になりました。なぜなら、父と同じにおいだったからです。
しばらくして、この患者さまから、がんと診断されたことを聞いた私はガツンと頭を殴られたような衝撃を受けました。そして思ったのです、「あの時の父の口臭もガンによる内臓疾患からきていたのではないか」と。
それ以来、私は診療の隙間を惜しんで、口臭に関する文献や資料を調べるようになりました。
そして、最新の研究データなどから、口臭は「口腔内を原因とする口臭」と「口腔内以外を原因とする口臭」に分けられるのではないかという確信を持ちました。
口臭測定器を製造しているメーカーとご縁があったのも、ちょうどこの頃です。口腔内のガスを原因別に分けたいと研究を重ねている企業でした。
やがて、私はこの口臭測定器を使って、原因が口腔内によるものか、口腔内以外によるものなのかを探るための口臭検査を診療に取り入れるようになりました。同時に、原因が口腔内だった場合の治療法にも取り組みました。
口腔内を起因とする口臭には、「歯周病」によるものが多いと既にいわれていました。
この医院を継ぐ前に、歯周病治療で有名な歯科医院で経験を積んでいた私ですが、歯周病菌から発生するガスをいかに少なくできるか、そのための治療法を確固たるものにする必要がありました。
特に苦労したのは、菌を殺菌するための除菌水です。当時は超音波による洗浄が主流でしたが、歯科関連メーカーから機能水というものの存在を教えていただき、さまざまな機能水を調べ上げた結果、ガスを減少させるために最適な除菌水に出会うことができました。
ここまでの長い年月、一般歯科の診療をしながらも口臭治療の確立に力を注いでこられたのは、父の死に対する後悔があるからです。息子として、一人の人間として、今もなお「もしあの時に戻れたら」と思うことがあります。ただ一言、「口臭があるから病院に行ってみて」と伝えられていたら、早めにがんを発見できていたのではないかと。
一方で、その経験があるからこそ、歯科医師としての私は、日々の診療では徹底した原因の追究に努めています。
口臭治療においては、口腔内のガスを測定するための検査、口腔内の疾患を確認するためのレントゲン検査をした上で、粘膜・舌・歯肉の状態を肉眼で詳しく観察します。歯周ポケットに炎症がある場合はその血液を採取して歯周病菌のタイプを確認し、原因を追究します。
口臭は、思春期の方から高齢の方まで、年齢に関係なくあるものです。患者さまお一人お一人に寄り添った診療に努めておりますので、京都で口臭が気になる方はまずはお気軽にご相談ください。
父のように、今後もこの京都市伏見区で、長く地域の歯科医療に尽くしていく所存です。今後ともどうぞよろしくお願いします。