【歯茎が白い、歯茎が赤い、一刻も早く知りたい人へ】
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歯の専門家が書く読めばすぐわかるブログ!
こんにちは!京都市伏見区京阪桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
夜、歯磨きをしながら鏡を見ていると、歯茎が赤い、白い?あれこんなことあったかな?って思い調べようと思っている方へ
歯茎が白い場合、赤い場合の考えられる原因と対策を解説します。
歯ぐきの腫れ
歯茎に起こる症状の中で最もよく見られる症状は、歯茎の赤み、腫れ、そしてブラッシング中の出血です。
症状が進むと、歯茎の後退、膿性分泌物、歯茎の緩み、
そしてひどい場合には、歯が抜けてしまうこともあ ります。
大人になってから歯が抜けてしまう原因のひとつは、歯ぐきの問 題なのです。
歯茎が腫れる原因と対応
歯茎は病気や外傷、腫瘍や歯肉炎など、さまざまな理由で腫れの症状が出現します。
歯周病などでは、初期段階では目に見える症状が無い場合も あります。
なので、定期検診と初期段階での診断で予防 や早めの治療をすることがとても重要です。
歯茎に白い腫れがある場合
歯茎の腫 れの色 が白い場合、あまり見慣れない感じがして気になるかもしれません。白い腫れの原因は多岐にわたり、経過観察でよいものから、一刻も早く治療が必要 なものまで幅広くあります。
それぞれ対策とともに紹介します。
- アフタ性口内炎 多くのケースは、アフタ性口内炎です。
- 歯ブラシが当たった、などの刺激や食べたものによ る刺激で痛みが増すようであれば、特に可能性が高いです。アフ タ性口内炎が起こる原因ははっきりしていませんが、ビタミンB群の 不足が原因の一つと考えられているので、ビタミン剤や、炎症を緩和 するステロイド剤を投与するのが一般的です。
- 歯の根に膿が溜まったことによるできもの 深く入りこんだ虫歯の治療や外傷により、歯の神経が死んで歯の根の 部分に膿が溜まり、白いできものになる場合があります。
根の中の消毒が必要となります。 - 良性腫瘍 歯に合ってない詰め物などで慢性的に刺激を受けて丸いできものができる場合、
良性腫瘍が考えられます。良性ではありますが、歯並びに 影響を及ぼすこともあります。
根本的治療は外科的切除となりますが、必要性については歯科医師と 相談して行いましょう。妊婦の場合、ホルモンバランスの変化でも一 時的に生じることがあるので、経過観察となります。 - 歯肉癌 白くて不定形のできものが次第に大きくなる場合は、歯肉癌の 可能性があります。
あごなどに達する前に早期に治療する必要があり ます。あごの骨に達してしまうと、放射線や抗がん剤が効きにくくなります。
少しでも疑わしいと思ったら、ホームドクターに受診してください。必要な場合は大学病院など大きな病院を紹介してくれることでしょう。
歯茎に赤い腫れある場合
歯茎が赤くなったり、腫れたりする場合、大抵は歯肉炎、歯周炎が原因と考えら れます。
歯肉炎、歯周炎は、歯垢、プラーク、歯石が歯に蓄積してそこに細菌が住みつき、歯のエナ メル質を溶かす酸を作って歯茎にダメージを与えることで生じます。
歯 を定期的に磨かない、磨き方がよくない、ホルモン濃度の変化、病気、喫 煙などが原因になります。
歯肉炎、歯周炎になった場合、どうしたら改善できるのでしょうか。主な方法は以 下の通りです。
- 症状が悪化しないうちに歯科を受診して検査を受けてください。
- 1日3回朝昼夜、ブラッシングをします。歯と歯茎の境目を磨く感じです。
- 歯肉活性型の歯磨き粉を使用したり、殺菌性のマウスウォッシュを使うことをお勧めします。
- 歯磨き後に殺菌性のマウスウォッシュで口をよくすすぎます。
細菌が溜まりやすいところをすみずみまでケアします。 - 1日1回はフロスをしたり、タフトブラシ、歯間の食べかすを取り除きます。
- 歯ぐきからの出血がしばらく続いたとしても、以上のケアを継続してください。痛みが強まった、出血が止まらない、という場合は歯科を受診してください。
- 歯茎の問題は予防することができます。定期的に歯磨きとフロスを行 い、歯科医で歯と歯ぐきのチェックをしてもらうことで、生涯にわたって 自分の歯を使い続けられる可能性が高まります。一番重要なことは、歯垢 (プラーク)を蓄積させず、それが歯や歯茎きの脅威となるのを未然に防ぐことです。