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【豆知識】の記事一覧
  • 放置NG!頬の内側を噛む原因と対処法

    2025.01.06 #豆知識

    あけましておめでとうございます。
    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。

     

    毎年1月7日は七草がゆを食べて邪気を払い、
    1年の無病息災を願う「七草の日」です。

     

    七草がゆをはじめ、
    日々の食事を楽しみつつ
    十分な栄養を取り込むためにも、
    お口の状態は常に良好に保ちたいですね。

     

    しかし、ふとしたときに頬の内側を噛んでしまうと、
    食事の楽しみにも影響を及ぼします。

     

    中でも、頬を噛む頻度が高い方は
    さらなるトラブルに繋がるおそれがあるため
    要注意です。

     

    そこで、今回は頬を噛んでしまう原因と
    対処法をご紹介します。

     

     

     

     

    ◆原因1:歯ぎしり・食いしばり

     

    頬を噛む原因として、
    歯ぎしりや食いしばり
    挙げられます。

     

    歯は本来、噛んだときに
    頬を巻き込まない形状をしています。

     

    しかし、夜間の歯ぎしりや
    日中の食いしばりによって
    徐々に歯は削られていきます。

     

    これにより歯の形や
    かみ合わせが変化することで、
    頬を噛みやすくなってしまうのです。

     

     

     

    このようなケースには、
    専用のマウスピース(ナイトガード)
    使用が有効です。

     

    主に就寝時にナイトガードを着用して
    歯を保護することで、
    頬を巻き込んで噛むリスクを
    減らすことができます。

     

     

     

     

    ◆原因2:親知らず

     

    親知らずも頬を噛みやすくなる
    原因のひとつです。

     

    お口の中では奥歯に行くほど、
    歯と頬の粘膜の距離が近づきます。

     

    その中でも、親知らずは
    お口の最も奥に生えるため、
    頬の粘膜と接触しやすくなります。

     

    とくに、親知らずは
    真っすぐに生えないことも多く、
    横向きや斜め向きに生えてくると
    接触するリスクが高まります。

     

     

     

    このように、親知らずが原因で
    頬を噛みやすくなった場合は、
    主に抜歯などの方法で改善を目指します。

     

     

     

     

    ◆原因3:かぶせもの・入れ歯のトラブル

     

    歯科での治療直後に頬を噛みやすくなった場合、
    新たに入れたかぶせものが
    お口に合っていないことが考えられます。

     

    また、入れ歯をお使いの方は、
    長年の使用により、
    入れ歯の歯がすり減ることで、
    頬の内側を噛みやすくなります。

     

    これらが原因と思われる場合は、
    歯科でかぶせものの調整や、
    入れ歯の修理、作り直しなどを行い、
    改善に向けた対処をしていきます。

     

     

     

     

    ◆症状に心当たりがあれば早めの相談を!

     

    食事中など、
    まれに頬の内側を噛む程度であれば、
    さほど気にはならないかもしれません。

     

    しかし、これが何度も繰り返されると、
    食事の楽しみを損なうだけでなく、
    口内炎などのトラブルを
    引き起こすおそれもあります。

     

     

     

     

    お口の快適な状態を保つためにも、
    たびたび頬を噛んでしまうことに心当たりがあれば、
    まずはお気兼ねなく当院へご相談ください。

     

     

     

  • 口臭の原因は舌にあり!?正しい舌ケアでいざ改善!

    2024.12.02 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    12月13日は「煤払い(すすはらい)の日」です。

     

    古来より、この日に家中を清めて
    新年を迎える準備をする習慣があり、
    これが現在の「大掃除」
    ルーツになったといわれています。

     

    今年のうちに身の回りをきれいにして、
    気持ちも新たに新年を迎えたいですね。

     

    さて、大掃除と同じくして、
    お口の中も汚れを落として清潔にし、
    日々快適に過ごしたいものです。

     

    実は、お口の中では歯だけでなく、
    舌の汚れもさまざまなトラブルの
    原因となり得るため、注意が必要です。

     

     

     

     

    ◆舌の白い汚れの正体は?

     

    鏡の前で舌を出したとき、
    まるで薄雪が積もったように
    表面が白くなっていることはありませんか?

     

    この白い付着物は
    「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるもので、
    食べかすやだ液の成分、口内ではがれ落ちた粘膜、
    細菌などが原因で発生する舌の汚れです。

     

    実は、この舌苔が
    口臭の主な発生源となっているのです。

     

    これは、舌苔に含まれる細菌が
    悪臭のもととなる物質を作り出すためで、
    舌苔が厚くなると
    口臭も強くなってしまいます。

     

     

     

     

    さらに、舌苔が厚くなると味覚を鈍らせ、
    味を感じにくくさせるおそれもあるため、
    気になる方はしっかり対処しましょう。

     

     

     

     

    ◆舌苔が増えやすくなる環境に要注意!

     

    先に述べたように、舌苔は厚くなるほど、
    口臭などの悪化リスクが高まります。

     

    とくに、以下の環境下では
    舌苔が厚くなりやすいため、注意が必要です。

     

    ・不衛生な状態
    歯みがきが不十分な場合、
    口内が不衛生になり、菌やはがれた粘膜が
    舌に付着しやすくなります。

     

    ・乾燥した状態
    口内でだ液の分泌量が減少し、
    だ液が持つ自浄作用や
    殺菌作用が十分に機能せず、
    舌苔が厚くなる原因となります。

     

    口呼吸やストレスなど、
    無意識な習慣も乾燥の原因となるため、
    日頃から意識的に対策することが望ましいです。

     

     

     

     

    ◆今日から実践! 正しい舌ケア法

     

    舌苔を予防・除去するためには
    「舌ケア」が効果的です。
    以下のポイントをおさえて、
    毎日の習慣にしましょう。

     

    ・専用の舌ブラシを使用する
    表面を傷つけないように、
    やわらかい素材の舌ブラシの使用がおすすめです。

     

    ・奥から前方へ、一方向に動かす
    舌の奥から前方へ、
    一方向に優しく舌ブラシを動かします。
    少しずつ横に移動しながら、
    3回程度で汚れをかき出しましょう。

     

    ・1日1回、起床時に行う
    寝ている間に細菌が増殖するため、
    朝一番のケアがおすすめです。

     

    ・やりすぎに注意
    舌はとてもデリケートな部位です。
    一度にすべての舌苔を取り除こうとはせず、
    数日かけて少しずつケアしていきましょう。

     

     

     

     

     

    ◆舌ケアの疑問は歯科医院で解決!

     

    舌のお手入れは
    ご家庭でも簡単に行えますが、
    誤ったケアは思わぬトラブルを
    引き起こすおそれがあります。

     

    力を入れすぎたり、
    過度にケアを行ったりすると
    舌を傷つけてしまい、
    かえって口臭が強くなることもあるため
    注意が必要です。

     

     

     

     

    当院では、一人ひとりのお口の状態に合わせて、
    正しい舌ケアの方法をアドバイスしています。
    舌の状態にお悩みがある方は、
    お気軽にご相談ください。

     

     

     

  • 治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命

    2024.11.05 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    今年の11月7日は暦の上で
    冬の始まりを告げる立冬です。

     

    来る寒さに備えて、冬支度を始める方も
    多いのではないでしょうか。

     

    暖房器具や冬物の衣類は
    早めに手入れを済ませて準備しておきたいですね。

     

    さて、お口においても日ごろの手入れが欠かせませんが、
    実は、治療した後のつめものやかぶせものも、
    その後のセルフケアやチェックが大切です。

     

    そこで今回は、
    治療後のつめものやかぶせものの注意点について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆一生モノじゃない!?
     つめものやかぶせものの寿命

     

    歯科で治療を受けて、
    つめものやかぶせものが入ると
    「これで一安心」
    と思う方も多いのではないでしょうか。

     

    しかし、この時点では歯の不安を
    完全に払拭することはできません。

     

    これらの修復物には寿命があり、
    ある調査では金属のつめもので5.4年、
    かぶせもので7.1年、ブリッジで8年
    それぞれの平均使用年数といわれています。

     

     

     

    では、なぜつめものやかぶせものは
    ”一生モノ”ではないのでしょうか。

     

    それは、治療後もお口の中は
    環境や状態が常に変化し、
    過酷な環境にさらされているからです。

     

    このような環境下において、
    治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは
    非常に困難なのです。

     

     

     

     

    ◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める
     危険な因子

     

    つめものやかぶせものの寿命は、お口の中の
    さまざまな要因によって左右されます。

     

    たとえば、無意識での歯ぎしりや
    食いしばりのくせがある人は、
    つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、
    やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。

     

    また、かみ合わせの変化
    つめものやかぶせものが取れたり
    外れたりする要因となり得ます。

     

    これは、治療時点では歯にフィットしていても、
    年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで
    余計な負担がかかるためです。

     

    このように、同じような状況下で入れた
    つめもの・かぶせものでも、
    個々のお口の状態や習慣などによって、
    その寿命が大きく変わってくるのです。

     

     

     

     

    ◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意!

     

    つめものやかぶせものの寿命に
    影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが
    「二次むし歯」です。

     

    これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、
    つめものやかぶせものの装着後であっても、
    やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、
    再び歯を溶かしていきます。

     

    二次むし歯は
    自覚症状がないまま進行することが多く、
    レントゲンをとって初めてその存在に
    気づくことも少なくありません。

     

     

     

    そして、二次むし歯が進行すると、
    つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、
    やがて外れてしまうおそれがあるのです。

     

    そのため、定期的なチェックによる
    早期発見が重要となります。

     

     

     

     

    ◆長持ちの秘訣はプロのチェック

     

    つめものやかぶせものを長持ちさせるためには
    毎日のセルフケアにくわえ、
    定期的な歯科受診が欠かせません。

     

     

     

     

    繰り返す治療に悩まされないためにも、
    治療後も定期的な受診を継続して、
    お口のトラブルを未然に防ぎましょう!

     

     

     


  • 母子ともにリスクが! 妊娠中の口腔ケアの重要性

    2024.10.02 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。

    秋といえば「食欲の秋」
    旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。

     

    旬の食材はおいしいだけでなく
    栄養価も高いため、
    積極的に食事に取り入れたいですね。

     

    そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
    お口のケアも欠かせません。

     

    中でも妊娠中の方は
    お口のトラブルが起こりやすく、
    母子の健康にも悪影響を与えうるため、
    特に注意が必要です。

     

    そこで今回は、
    妊娠中の口腔ケアの重要性について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆痛みや不快感も!?
     妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

     

    かつては
    「一子を得ると一歯を失う」
    といわれたほど、
    妊娠中は口内にさまざまな問題が
    発生しやすくなります。

     

    「気分が悪くて、歯が磨けない」
    「だ液がネバついて気持ち悪い」
    などがその代表例です。

     

     

     

    また、妊娠前にはなかった
    以下のようなトラブルに悩まされる方も
    少なくありません。

     

    ・歯や歯ぐきに痛みがある
    ・歯ぐきに腫れや出血がある
    ・冷たいものや熱いものがしみる
    ・口臭が強くなる

     

     

     

     

    ◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?

     

    その要因のひとつが、妊娠中における
    女性ホルモンの分泌量の増加です。
    これにより、女性の体には
    さまざまな変化が生じます。

     

    これはお口の中も例外ではなく、
    サラサラだっただ液が粘り気を増し、
    つわりによって
    歯みがきが困難になるなどして、
    普段よりもお口の中を
    清潔に保つ力が弱まります

     

    また、歯周病菌の中には
    女性ホルモンによって
    活発になる菌が存在することも、
    妊娠中に歯ぐきの腫れや
    出血が多くなる一因です。

     

    さらに、妊娠後期に入り
    お腹が大きくなると、
    一度に食べられる食事の量が限られるため、
    結果的に食事の回数が増えていきます。
    それに応じたケアが不足してしまうことも、
    お口のトラブルが増える要因となります。

     

     

     

     

    ◆赤ちゃんにも悪影響が!?
     妊娠中の歯周病に要注意

     

    妊娠中のお口のトラブルは
    お母さんだけの問題ではなく、
    赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。

     

    その一例が、早産や低体重児出産です。

     

    近年の研究により、妊娠中の歯周病は
    早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
    高めることがわかっています。

     

    これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
    子宮の収縮に影響を与えるため
    考えられています。

     

     

     

    このことから、
    妊娠中はお母さん自身だけではなく
    お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
    お口のケアは欠かせません。

     

     

     

     

    ◆安定期に入ったら歯科受診を!

     

    妊娠中のお口の健康は、
    お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。

     

    妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
    ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
    また、安定期であれば
    必要な歯科治療を受けることも可能です。

     

     

     

     

    定期的なケアでお口の健康を保ち、
    安心して出産を迎えられるよう、
    私たちも全力でサポートいたします。

     

    妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
    お気兼ねなく当院へご相談ください。

  • お口の衰えは要介護の入り口?「オーラルフレイル」とは

    2024.09.02 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    今年は9月16日が敬老の日ですね。

     

    お年寄りを敬い、
    長寿を願う日ということで、
    ご高齢のご家族へお祝いをする方も
    いらっしゃるのではないでしょうか。

     

    年を重ねても若々しく
    元気に過ごしたいものですが、
    実は、加齢による衰えと
    お口の状態には深い関わりがあるのです。

     

    そこで今回は、
    心身の衰えにつながりうるお口の機能低下、
    オーラルフレイルについてお話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆そのお口の変化
     実はオーラルフレイルかも?

     

    食事をしていて、以前よりも
    「むせやすくなった」
    「食べこぼしが増えた」
    と感じたことはないでしょうか。

     

     

     

    オーラルフレイルとは、
    このような日常で感じる
    ”お口のささいな衰え”のことで、
    「健康な状態」と
    「お口の機能が低下した状態」の
    ちょうど中間に当たります。

     

    この段階で適切な対応を行えば、
    元の健康な状態に戻れるのが
    オーラルフレイルの大きな特徴です。

     

    一方で、日常生活において、
    このようなささいな衰えは
    「年をとれば仕方のないこと」
    と軽視しがちで、
    そのまま放置してしまう方
    少なくありません。

     

     

     

     

    ◆放置厳禁!
     オーラルフレイルが要介護の原因に!?

     

    オーラルフレイルを放置すると、
    その先にはさまざまなリスクが
    待ち受けています。

     

    たとえば、「噛みにくい」という状態が続くと、
    人はおのずとやわらかい食品を
    好んで食べるようになります。

     

    その結果、噛む筋肉がますます弱くなり、
    やがて噛めなくなるという
    お口の機能低下に至ってしまいます。

     

    このように、はじめは
    「噛みにくい」「飲み込みにくい」
    だったものが、次第に
    「噛めない」「飲み込めない」
    という機能低下に至ってしまうのが、
    オーラルフレイルの怖いところです。

     

    さらに、オーラルフレイルは
    お口の問題だけにとどまらず、
    全身の衰え(身体的フレイル)にも影響します。

     

    ある調査では、オーラルフレイルの人は
    そうでない人と比べて、
    要介護になるリスクが約2.4倍、
    4年以内に亡くなるリスクが約2倍になると
    報告されています。

     

     

     

    オーラルフレイルが原因で
    要介護に至ってしまうと、
    元の健康な状態に戻すのは難しくなります。

     

    したがって、ほんの少しの衰えも
    「年のせい」と軽く見ず、
    早め早めに対処していくことが肝心です。

     

     

     

     

    ◆ささいな変化に気づくことから!
     早期対応が大切です

     

    食べこぼしや、むせやすくなるほか、
    お口の渇き
    普段の会話で言葉をはっきり発音できないなど、
    これらに身に覚えがある場合は、
    オーラルフレイルが疑われます。

     

     

     

     

    大切なのは、
    オーラルフレイルを自覚したら
    早期の機能改善に取り組むことです。

     

    いつまでもおいしく食事を楽しみ、
    健康的な生活を送るためにも、
    早めに歯科医院で相談し、
    適切な指導を受けましょう!

     

     

     

  • 口腔ケアが命を守る!歯周病と心臓病の密接な関係

    2024.08.01 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    8月に入り、いよいよ夏本番となりました。
    厳しい暑さが続きますが、
    こまめな水分補給と体調管理を心がけ、
    この夏を乗り切っていきましょう。

     

    さて、8月10日は
    「健康ハートの日」です。
    810=ハートの語呂にちなみ、
    心臓病の予防キャンペーンの一環として
    日本心臓財団が提唱しました。

     

    日本人の死亡原因第2位の心臓病
    歯科とも密接に関わっており、
    口腔ケアが不十分だと
    心筋梗塞などの重篤な病気に
    かかりやすくなることが
    わかっています。

     

    そこで今回は、
    あまり知られていないお口と心臓の意外な関係や
    そのリスクについて、詳しく解説していきます。

     

     

     

     

    ◆歯周病になると
     心臓病のリスクが2倍に!?

    「歯周病」と聞くと、
    お口だけの問題と感じるかもしれません。

     

    しかし、近年は世界各国の研究によって、
    歯周病が全身のさまざまな病気と
    関係していることがわかってきました。

     

    心臓病もそのひとつで、
    国内で実施されたある調査では、
    歯周病の疑いが強い人は、
    そうでない人と比較して
    心筋梗塞の発症数が約2倍に上るとの
    データが報告されています。

     

     

     

    これまで、心臓病の危険因子としては
    高血圧や肥満、喫煙などが
    主に挙げられていましたが、
    ここにきて「歯周病」
    無視できない存在であることが
    明らかになってきたのです。

     

     

     

     

    ◆歯周病が心臓に影響するのはなぜ?

     

    歯周病と心臓病、
    一見すると無関係に思える
    この2つの病気に
    いったいどのような関わりがあるのでしょうか。

     

    そのメカニズムについては、
    現在までに次の2つの説が
    考えられています。

     

    1つは、歯周病菌が血流に乗って心臓へ運ばれ、
    血管に炎症を起こすという説です。

     

    この炎症によって心臓の血管の壁が厚くなると、
    いわゆる「動脈硬化」が進行し、
    狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

     

    実際に、動脈硬化を起こした患者さんの
    心臓の血管を調べた研究では、
    数種類の歯周病菌が
    発見されたという報告があります。

     

     

     

    もう1つは、歯ぐきの炎症そのものが
    心臓病をはじめとする
    全身の病気の引き金になるという説です。

     

    歯周病で歯ぐきが腫れると、
    その部位からは炎症に関連した
    さまざまな物質が放出されます。
    これらの物質が心臓に運ばれると、
    血管などに悪影響を及ぼすことがわかっています。

     

     

     

     

    ◆命を守るためにも歯を大切に!

     

    生活習慣病の予防といえば、
    「食事」「運動」「禁煙」「睡眠」などが
    重要視されてきました。

     

    これらに加えて
    「口腔ケア」も徹底することが、
    今後の生活習慣病予防における
    大切な取り組みになります。

     

     

    健康診断だけでなく、
    歯科での定期検診も欠かさずに、
    常に良好なお口の状態を目指しましょう!

     

     

     

  • 睡眠不足は歯にも悪い?知っておきたい眠りとお口の関係

    2024.07.02 #豆知識

     

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    7月に入り、夏の暑さが
    本格的になってきました。

     

    昼だけでなく夜も暑さが続くと
    寝苦しさを感じることで、
    なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。

     

    この睡眠不足
    心身の健康にとっての大敵ですが、
    実はお口にも悪影響を及ぼすことを
    ご存じでしょうか?

     

    今回は睡眠とお口の健康の関係性について
    お話ししていきます。

     

     

     

     

    ◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?

     

    不十分な睡眠によるリスクのひとつが
    むし歯の進行です。

     

    「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
    と思われるかもしれませんが、
    これだけでは
    むし歯を防げない恐れがあるのです。

     

    では、どのようにして睡眠不足が
    むし歯の進行を招くのでしょうか?

     

    その要因は、だ液の減少です。

     

    だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
    歯の修復を促したりすることで、
    むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。

     

    しかし、睡眠不足によって
    自律神経が乱れると、
    だ液の分泌量が減少します。

     

    この結果、だ液によって
    歯を守る働きが不十分になり、
    むし歯が進行しやすくなります。

     

     

     

     

     

    ◆むし歯だけじゃない!?
     睡眠不足によるもうひとつのリスク

     

    睡眠不足によって引き起こされる
    もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。

     

    歯周病は歯を支える骨が
    溶けてしまう病気で、
    最悪の場合は
    歯が抜けてしまう恐れもあります。

     

    では、睡眠不足と歯周病は
    どのように関係しているのでしょうか?

     

    これらを結びつける
    キーワードが「糖尿病」です。

     

    糖尿病は血液中の血糖の増加により、
    やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
    数ある発症要因のひとつに
    睡眠不足が挙げられています。

     

    そして、糖尿病は
    先に述べた歯周病と深い関係があり、
    相互に症状を悪化させることが
    明らかになっているのです。

     

     

     

    いずれも自覚症状に乏しいため、
    「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
    といった事態にもなりうる、
    まさに恐ろしい病気です。

     

     

     

     

    ◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり

     

    先にご紹介したケースとは逆に、
    歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
    あると言われています。

     

    ある研究では、
    歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
    睡眠時間に影響する恐れがある、
    との指摘をもとに、
    調査が実施されました。

     

    その結果、歯の本数が少ない人は
    20本以上歯がある人に比べて、
    睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
    高くなることが明らかになりました。

     

    このように、お口と睡眠は
    お互いに深い関係性があり、
    ときに健康そのものを左右するといっても
    過言ではありません。

     

     

     

     

    ◆お口のケアと良好な睡眠で
     健やかな毎日を!

     

    健やかな生活を送るためには
    良質な睡眠とお口の健康維持、
    どちらも欠かすことができません。

     

     

     

     

    毎日の生活習慣を整えつつ、
    お口の状態に不安がある方は
    早めに歯科を受診することをおすすめします。

    日々のセルフケアで
    万全の対策を心がけて、
    暑い夏も元気に乗り切りましょう!

     

     

     


  • 気になる歯石、自分で取っても大丈夫?

    2024.06.04 #豆知識

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    6月に入り雨模様が続くこの時期は、
    なんとなく気分がすぐれない日も
    あるかもしれません。

     

    そんな気だるさから、
    普段は当たり前に行っている習慣を
    疎かにしてしまうと、
    健康状態が悪化するリスクを
    招くことがあります。

     

    そのリスクのひとつが「歯石」です。

     

    日々の歯みがきが不十分だと
    歯に付着した歯垢(プラーク)が
    やがて歯石となり、
    色々な害を引き起こします。

     

    中には
    「歯石を自分で取り除いている」
    という人もいるかもしれませんが、
    この行為は効果が無く、
    むしろ危険を伴うため注意が必要です!

     

     

     

     

    ◆毒性があるのは歯石ではなく、
     歯石につく◯◯!

     

    歯石とは、
    歯の周囲に溜まった
    細菌の塊である歯垢(プラーク)が
    だ液に含まれるミネラル成分によって
    石のように硬くなり、蓄積したものです。

     

    歯石には大きく分けて、
    目に見える黄白色の
    「歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)」と、
    歯ぐきの下に隠れている、黒っぽい
    「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」があります。

     

     

     

    この歯石自体に毒性はありませんが、
    お口の健康のためには
    取り除くことが必須です。

     

    その理由は、
    ざらざらした歯石の表面が
    細菌の繁殖にはうってつけの環境であり、
    この細菌が、歯や歯ぐきに
    悪影響を及ぼしてしまうからです。

     

     

     

     

    ◆歯石を放置するとこんなことが…!

     

    細菌だらけの歯石を
    除去しないまま放置すると、
    やがて歯周病が悪化する
    原因となります。

     

     

     

    歯石の表面の凹凸に入り込んでいる細菌は、
    通常の歯みがきでは完全に除去できません。

     

    その結果、歯石がついた周囲の歯ぐきで
    炎症が起こって腫れてしまい、
    歯と歯ぐきの間のみぞ(歯周ポケット)が深くなります。

     

    この環境下で歯周病菌が増えることで、
    歯周病が悪化していきます。

     

    さらに、歯周病菌は
    悪臭を伴うガスを放つため、
    口臭も強くなってしまいます。

     

    これらを回避するためには、
    細菌のすみかとなる歯石を
    早めに取り除くことが肝心です。

     

     

     

     

    ◆絶対やめた方がいい…
     自分で歯石を取る危険性とは?

     

    歯石を早く取ったほうがいい、となると、
    「自分で歯石を取ってしまおう!」
    と考える人もいるかもしれません。

     

    しかし、自分で歯石を取ろうとすると
    歯や歯ぐきを傷つけることになり、
    歯石を全て取ることも不可能です。

     

    また、取り残された歯石に付着した細菌は、
    変わらず毒素を出し続けるため、
    歯周病や口臭が確実に悪化します。

     

    このように逆効果にしかならないため、
    自分で歯石を除去する
    メリットはありません。

     

     

     

    これらの理由から、
    歯石を自分で取ることは絶対に避けましょう。

     

     

     

     

    ◆歯石の害、どうしたら食い止められる?

     

    歯石への最善の対処法、
    それはズバリ、
    「定期的に歯科医院で取ってもらうこと」です。

     

    歯石は一度取った後も、
    お口の中のプラークが再び歯石となり、
    繰り返し付着してしまいます。

     

    そのため、一般的には
    3~6か月に一度のペースで
    定期的に歯石取りに通い、
    きれいな状態を保つことをおすすめします。

     

    お口の悩みのタネとなる歯石を
    歯科医院で安全かつきれいに取り除き、
    健康な歯ぐきを維持していきましょう!

     

     

     


  • 高血圧とお口の意外な関係!知られざるリスクとは?

    2024.05.01 #豆知識

     

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。
    初夏の日差しがさわやかな季節となりました。

     

    さて、毎年5月17日は世界高血圧デーです。
    高血圧と聞くと「食生活」や「運動不足」が
    真っ先に思い浮かびますが、
    実はお口の健康とも密接に関わっています。

     

    今回は、高血圧と歯科の
    意外な関係についてご紹介しましょう。

     

     

     

     

    ◆血圧の薬がもたらすお口の変化

     

    高血圧はそれ自体がお口の環境に
    影響を及ぼすことは少ないものの、
    血圧を下げる薬(降圧剤)の副作用
    次のような変化をもたらします。

     

    ・歯ぐきが腫れて歯が磨きにくくなる

    アダラート、ノルバスクなどをはじめとした
    高血圧治療でよく処方されるカルシウム拮抗薬は、
    副作用で歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。

     

    腫れが大きくなると歯ブラシを当てても
    プラークが除去しづらいほか、
    見た目の問題や発音のしづらさなど、
    生活の質にも影響を及ぼします。

     

     

     

    ・お口が渇いて汚れがたまりやすくなる

    降圧剤の副作用では
    「お口の渇き」も代表的な症状です。
    先にご紹介したカルシウム拮抗薬のほか、
    フルイトランやラシックスなどの利尿薬も
    副作用としてお口の渇きを
    招くことがあります。

     

    これらの服用でお口が渇きやすくなると、
    だ液が持つお口のクリーニング作用や、
    歯の表面を修復する作用が働きにくくなり、
    結果としてむし歯や歯周病、
    口臭のリスクが高まってしまいます。

     

     

     

     

    ◆歯が少ないと高血圧に?
     お口の健康と血圧の関係

     

    最新の研究では、
    歯の本数が少ない、あるいは噛む力が弱いと
    高血圧になりやすくなることも明らかになっています。

     

    あるデータでは、
    奥歯で噛めない人は高血圧のリスクが約1.7倍
    高くなることが示されています。

     

    なぜ、噛めなくなると
    高血圧のリスクが高くなるのでしょうか。
    その理由の1つに
    「食べものの選り好み」が考えられています。

     

    例えば、奥歯で噛めなくなると、
    多くの人は繊維質の多い果物や
    緑黄色野菜を避けがちです。
    しかし、これらの食品には
    血圧の安定に必要なカリウムが豊富に含まれており、
    不足すると血圧の上昇を招いてしまいます。

     

     

     

    このような現象は
    とくに高齢者に多くみられることから、
    将来的な病気のリスクを減らすためにも、
    若いうちからお口の健康を保つことが重要です。

     

     

     

     

    ◆高血圧の予防・管理のカギは
     歯科での定期検診

     

    以上のことからもわかるように、
    健康的な毎日を送るうえでは
    食生活や生活習慣の改善にくわえ、
    お口の健康維持も重要な役割を担っています。

     

    なかでも、歯科での定期検診
    高血圧の予防・管理において、
    次の2つの効果があります。

     

    ・高血圧の薬の副作用によって生じるお口トラブルを防ぐ
    ・お口の健康を保ち、歯を多く残すことで高血圧を予防する

     

     

     

     

    自宅での正しい歯みがきや
    食生活の改善に加え、
    歯科での専門的なチェックも含めた
    全身の健康を守る習慣づくりを
    心がけましょう!

     

     

     

  • 巷で噂される歯の話のウソ・ホント

    2024.04.02 #豆知識

     

    こんにちは。

    京都市伏見区桃山南口の歯医者の仁科歯科医院の仁科真吾です。

     

    春の訪れを感じ、
    新たな始まりに心おどる季節となりました。

     

    さて、4月1日は皆さんもご存じの
    エイプリルフールです。
    この日だけは
    「罪のないウソならついてもいい」
    ということで、
    周囲を楽しませるユニークなウソに
    考えをめぐらす方もいらっしゃるでしょう。

     

    歯に関する話題や噂のなかには
    ウソとは言えないまでも、誤解を招くものや、
    不正確な情報が広まっているものが存在します。

     

    そこで今回は、
    世間で広く信じられている歯の話題を、
    医学的な観点から検証していきたいと思います。

     

     

     

     

    ◆「甘いもの」を食べなければ
     むし歯にならない?

     

    大人が小さな子どもに
    「甘いものばかり食べていたらむし歯になるよ!」
    注意するシーンは
    昔からよく見られる日常の一コマです。

     

    このような過去の経験から
    「甘いもの=砂糖の入った食品を食べなければ
    むし歯にはならない」と考える方も
    少なくありません。

     

    しかし、むし歯の原因になる糖は
    ご飯やパン、うどん、果物など、
    身の回りにある多くの食品に含まれています。

     

    そして、そのどれもが
    むし歯を起こす原因となりうるのです。

     

     

     

    また、むし歯予防においては
    糖分を摂りすぎないことも大切ですが、
    それ以上に食後の歯みがきを
    習慣づけることが効果的です。

     

     

     

     

    ◆乳歯は抜けるから
     むし歯になっても問題ない?

     

    乳歯は12歳ごろまでに自然に抜け落ち、
    永久歯に置き換わることから
    「むし歯になっても大丈夫」と
    思っている方も少なくないようです。

     

    しかし、乳歯のむし歯は子どもの健康や
    発育に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

     

     

    たとえば、乳歯がむし歯になって
    食べものがうまく噛めないと、栄養が偏ったり、
    あごの骨の正常な発達を妨げたりする恐れがあります。

     

    さらに、乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための
    重要な目印であるため、
    むし歯によってその形が変わると
    永久歯の歯並びが悪くなることもあります。

     

    子どもの健やかな発育のためにも、
    幼い時期からむし歯予防に努めることは
    非常に重要です。

     

     

     

     

    ◆歯みがきは強く磨くほど
     歯がキレイになる?

     

    お口の中がネバついたとき、汚れを落とそうとして
    ゴシゴシと強めに歯を磨いてしまったこと
    ありませんか?
    確かに、力強く磨いた後はネバつきも取れて、
    一時的な爽快感を得られるかもしれません。

     

    しかし、このように
    力を入れた歯みがきを長く続けると、
    歯の表面が削れたり、
    歯ぐきが痩せて歯が長く見えたりするなど、
    さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

     

    さらに、強く磨くと歯ブラシの毛先が
    すぐに広がりやすく、
    結果的に汚れの除去効率が落ちてしまうため
    こちらも注意が必要です。

     

    歯みがきの適切な力加減は150g~200g程度です。
    強く力を入れるよりも、
    軽い力で小刻みにブラシを動かすほうが
    細かいすき間汚れまで
    効果的に落とすことができます。

     

    まずは歯医者さんで、
    自分にあったブラッシング法を指導してもらいましょう。

     

     

     

     

    ◆定期的に通院して
     正しい情報をチェックしよう!

     

    世間でまことしやかに語られる
    歯科の情報のなかには不正確なものも多く、
    昔は正しいと言われていた情報が
    現在では否定されていることも
    少なくありません。

     

     

     

    そして、そのような誤った情報は
    口内環境の悪化を招くリスクもあります。

     

    お口の健康を守るためにも、
    定期検診などで正しい情報を入手して、
    適切な対処法を実践していきましょう!

     

     

     

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