がんの治療と口の中の症状
がんの治療と口の中の症状
こんばんは!京都市伏見区京阪宇治線の桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
1981年以降、がんは日本人の死因第1位の病気です。
がんの治療は毒を持って毒を制すというようにがん細胞を徹底的にやっつけるため、治療によっておこる副作用や合併症の問題もあります。
副作用が 辛すぎると、がん治療を最後までやり遂げることが難しくなり、結果とし て治療の効果そのものが低下してしまうことも分かってきました。
がん治療は「ただ治りさえすればよい」という段階から「なるべく治療 の苦痛は少なく、かつ安全にがん治療を乗り越える」ことにもきちんと目 を向け、その上で治療の効果も当然確保することが求められる時代になっ てきたのです。
がん治療中には、口の中にも様々な副作用が高い頻度で現れます。
口の副 作用は、痛みで患者さんを苦しめるだけではなく、
食事や会話を妨げ、口 の細菌による感染を引き起こすなど、
がん治療そのものの邪魔をします。
そのため米国ではがん治療を開始する前に歯科で口のケアを受け、
合併症を予防しようとすることが一般的になっています。
このようながん治療と口腔ケアの重要性が日本でも重要視されて来ています。
抗がん剤治療による口の副作用
抗がん剤の治療中には、薬の副作用によって様々な口の副作用が起きます。
その頻度は高くて抗がん剤治療を受ける患者さんの約40%、
造血幹細胞移植治療のような強い抗がん剤治療を受ける患者さんの約80%に口に関係する何らかの 副作用が現れると報告しています。
実際うちの父は悪性リンパ腫という病気で抗がん剤の治療を受けていましたが、
味がわからなくなったり、口内炎ができたりしました。
この頃何もできなかたことを覚えています。
口内炎は、口腔内合併症の代表的な ものです。
がんの種類や抗がん剤の 内容によって、その頻度や重症度の 差はありますが、
ほとんどの抗がん 剤治療で口内炎が認められています。
口内炎はふつう、抗がん剤投与から1週間から10日くらいで起こり、
その後は自然に治ってい くのですが、全身状態が悪かったり、
口の清掃状態が悪く細菌が多い と、口内炎の傷から感染が起こり、 症状が重症になったり治癒が遅れた りします。
抗がん剤治療によって口 内炎になった人の約50%が重症の口内炎のために、
抗がん剤の投与量の減量や治療スケジュールの変更な どがん治療そのものに悪影響を受 けています。
またほとんどの抗がん剤治療中は、骨髄抑制といって、細菌に対する体の免疫力が低下する副作用があります。
がん治療中の吐き気やだるさな
どで口の清掃が難しくなり口の細菌 が増えることと重なると、口の感染症が非常に起こりやすくなります。
また免疫力が低下した時の口の感染は、全身に広がってしまう危険もありま す。
実際、むし歯や歯周炎などの歯の治療がされていない状態で抗がん剤の治療が始まってしまうと、
今まで症状のなかった歯が急に悪化し、痛みや腫れが起こることがよくあります
また細菌の感染に限らず、カンジダ(真菌:カビの一種)やヘルペスウイルスなどの特別な感染症も起 こりやすくなります。
がんの治療を行なっている方、前向きにいてほしいものです。
僕ががんになっていないのでその苦しみや精神的な不安はわかってあげられないのですが、
父は2度目の再発の時に言ってた、こんな苦しいのもういややわあ
医者の兄貴に殺せと言ったらあいつが殺人罪になるから言えんけど…
わし自分でなんとかするわ
と言ってた。
何にも言ってあげられなかった。
そして3度目の再発、抗がん剤で熱は下がったのですが医師は通院での抗がん治療を勧めた。
これ、ダメですよねえ
家族が大変だ。
患者も大変だ、通院、自宅療養、…
案の定、悪くなった
そして口の中が口内炎だらけで話せなくなった、
あの頃ソフトレーザーぐらいしかなかったので入院している父に持って行き、当てた、
やはり、治らなかった、
今でこそ、次亜塩素酸水のうがい薬があるので、これで口の中を吹いてあげたり、できるのだが。
実際手足口病の子供にこの次亜塩素酸水を処方したら口の中の症状が改善した。
もしかしたら今、僕が追いかけているのは父にしてあげられなかったことを患者にしているのかもしれない。
口臭ー父のがんの口臭を見つけられなかった、
抗がん剤による副作用ー父の口内炎
口の中が真っ白になったー抗がん剤によるおそらくカンジダの増殖
お父さん、20年経ちました、僕は髪の毛が薄くなり坊主頭になりました。
あの頃この次亜塩素酸水があれば、お父さんの口内炎、カンジダ、そして病室に入る前、アルコールじゃなく次亜塩素酸水で手を洗ったりできたかもしれないですね。
オゾン水も買いましたが、次亜塩素酸水の方が治療に、予防に現在のところ有効だと思っています。