がん治療とお口のトラブル
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
このブログは実は様々な地域から読まれています
北は北海道、南は沖縄まで
もちろん関西の京都、大阪、が多いようです
がんの治療を行なっている方、もしくは家族の方で調べる余裕のある方へ情報をまとめてみたいと思うのです
父もガンだったので少しでもガンになった家族の方へ支えになればと考えています
今も昔もガンという病気は恐ろしいもので
母と二人でどうしよう、どうしよう
といったものです
また後悔するなら病院へいこうと夜の終電に乗って香里園という駅にあった関西医大へいったものです
この時守衛さんが入れてくれたから父に会えたのですが…
もしかしたら最近はセキュリティの問題から入れてくれないかもしれないですが
今日は抗がん剤、放射線治療によってお口に起こる影響についてまとめてみたいと思います
抗がん剤、放射線治療により
お口の粘膜ー舌、歯茎、唇、ほおの内側の粘膜が赤く腫れて痛くなったり、唾液の量が減ることによりお口の中が乾燥したり、味が変化して食事が美味しくなくなったりすることがあります
まとめ
1、口腔粘膜炎ー粘膜が腫れて赤くなったり、潰瘍ができる
2、口腔乾燥ー唾液の量が減り口が乾く
3、虫歯、歯周病
4、味覚障害
味覚が変化し苦く感じたり、金属の味がしたりするようです
5、口腔カンジダ症
粘膜に白い苔のような斑点ができピリピリ痛みます
赤い斑点ができるものもあります
お口の中の副作用が悪化すると
1、抗がん剤、放射線治療を続けるのが難しくなる
2、食事が取りにくくなり栄養状態が悪化し体力が低下する
3、感染症にかかりやすくなる
4、生活の質が低下するーQOL
5、病気と闘う気持ちが弱くなる
特に口腔粘膜の炎症が起こりやすい治療とは
大量の抗がん剤を使う治療
全身の放射線照射
頭頸部癌や食道がんの放射線治療、抗がん剤治療との併用
以下に口腔粘膜炎が起こりやすい抗がん剤を書きますね
※ただし使わないといけない場合もあると思います
あくまでも参考です
ウルオウラシル
メトトレキサート
ドキソソルビジン
ドキタキセル
アファチニブなど
も一回言います
これらは口腔粘膜炎が起きやすいですがお医者さんが判断して使わなければならない!そう判断された場合使わなければならないのです
なのでがん治療をする場合口腔ケアをしっかり行なったり周りの人がフォローしてあげたり支えがいるのです