出産回数と残存歯数
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
今日も寒いですね、まあ今から寒い寒いと言ってるとクリスマスのとき、お正月はもっと寒いのでダメですが
まあ今日は出産回数と残存歯数のデーターが報告されていますので書いていきます
これは1990年から2005年秋田県で行われたデーターです
40歳から59歳の男女で行われています
出産回数0回、1回、2回、3回4回以上のグループに分け行われたもので
出産回数4回以上の女性は0回1回の女性に比べて約3本少ないという結果でした
奥歯のうち噛み合っている上下のペア数についても出産回数が多い女性ほど少ないという結果です
これは女性のみに見られ男性については子供の数と残存数の関連性は見られません
この結果について考察もされています
妊娠、出産に伴いホルモン、口腔内の細菌数のバランスが変化し、免疫力が低下することでう蝕(虫歯)になりやすかったり歯周組織の破壊が起こりやすくなるためで妊娠を繰り返すことによりそれが繰り返される事で歯の喪失リスクが高まると考えられている
また妊婦の半数以上が歯科の治療を避ける傾向にある
妊娠、出産による歯の健康の悪化を防ぐには歯の疾患の予防を積極的に行う必要が有る
とされています
僕なりの補足を行います
妊娠中に増えるのはインターメディアという歯周病原因菌です
インターメディアは女性ホルモンを栄養源としますので
そして歯周病が進行してしまう
また歯周病は早産、低体重児出産のリスクも高まるため子供のことを考えるのであれば予防処置を考える必要があると思われます
また出産の予定があるのであれば準備として口腔ケア、予防歯科での正しい、自分にあったケア方法を身につける必要がありそして定期管理の状態で妊娠に臨むのがいいと思います