歯周病から死
歯周病と死亡
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
今日はものすごい久々の投稿でさらにびっくりするようなタイトルです
え!歯周病って中年の人がなる病気じゃあないの?
口が臭くなる病気?
歯に物が引っかかるのは虫歯が原因じゃあないの?
冷たいものを食べたら歯がしみる!んー虫歯だ!歯医者いかなきゃ!
場合によってはあってる場合もあるし、虫歯で起こっているわけじゃあないこともあるんです
多くの人はこれらの病気は口の中だけしか悪さしないんだろうなあって思っているはずです
虫歯、歯周病
虫歯、歯周病の原因は歯周病菌、と虫歯菌が原因となる病気ということは以前のブログからお話ししていました。
これらの病原菌が全身で悪さを起こすということも実はあるんです
最近はテレビなどで報道されていますが特に歯周病菌について今日は書いていきますね
体のあちこちで悪さをするってじゃあどうやって移動してんの?
歯周病菌の移動方法
・唾液、呼気を介して肺に入り込む
・歯茎の毛細血管から身体中に回る
主にこの二つのパターンですね!
じゃあどんな悪さをするのか?経路ごとに分けて見て見ますね
肺に歯周病菌が入った場合
肺炎ーただの肺炎ではなくて間違ってばい菌を飲み込んで起こる誤嚥性肺炎というものです
これは日本人の死因の第4位ですー内訳は97パーセントが高齢者です
血管から全身に入った場合
歯周病菌は心臓、血管内で血栓を作りやすくします
つまり、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります
日本人の死因第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患です
糖尿病と歯周病の関係
歯周病菌はインシュリンの働きを妨げ血糖のコントロールを困難にします
妊婦と歯周病
妊婦においては歯周病菌が子宮内で陣痛を促進させる働きをし早産や低体重出産を引き起こしてしまいます
それと妊婦の場合女性ホルモンの変化から歯周病菌の中でもインターメディアという菌は女性ホルモンを栄養源とするため歯周炎を引き起こします
妊娠中はあまり薬を服用できません
どの薬にも催奇形性の文章があるようにお腹の子供に影響を与えます
糖尿病、腎疾患などの基礎疾患があると免疫の低下により歯周病、呼吸器系疾患などの感染症にもかかりやすくなったり創傷が治りにくいことにより病気が重篤化してしまいます
タイトルの言葉歯周病から死
これはあながち嘘ではなく起こり得ることなのです
少しびっくりされたかもしれませんが、歯は歯槽骨と呼ばれる骨で囲まれています
もっともわかりやすい症状としては歯を支える骨が溶け、歯茎が下がり、そのため歯がしみる、歯が揺れる、硬いものが食べられない、ものが詰まる、そして口臭がする
どれ一つも見逃せない末期の症状です
ここまで進行してしまうと延命、もしくは抜歯という処置になります
どんな病気も症状がないから健康!というわけではなく早期発見、早期治療、セルフケア、定期管理
この4つが最も重要であるはずです
歯磨きを朝昼夜するというレベルの低いことは言いません
当たり前なのです
やってたとしても目的とする場所に歯ブラシが届いていない、殺菌性のマウスウォッシュ、あなたのお口にあった定期管理期間の設定が最も重要かな?って考えます