歯周病で歯が揺れるー歯の固定法の種類
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
さて今日は久々に歯周病について
固定法について書いていきます
1.エナメルボンドシステム
?スーパーボンドシステム
?マルチボンドシステム
2、形状記憶合金による固定法
3、小さな詰め物での固定
インレーと呼ばれる詰め物で何本かの歯を固定する方法
4.被せ物で固定する方法
クラウンと呼ばれる被せを何本かの歯を削り固定する方法
では参りましょう
動揺歯の固定
1.エナメルボンドシステム
歯を削らすに接着で何本かの歯を固定します
これには現在何種類かあるのですが今回二種類について紹介します
?スーパーボンドシステム
歯科では最も強力と言われているシステム
固定以外にもセラミックの被せ物の接着にも使える
また以下でも出てくるのですがウイングロックシステムの接着に推奨されている
?マルチボンドシステム
これは被せ物のセットには使用できない
しかし動揺歯の固定のみに使用可能なシステム
2.形状記憶合金による固定
固定する歯を少し削りこの形状記憶合金を歯の中に内臓させる
42℃でくの字型のワイヤーが開くためこれで維持させる
個人的な見解であるが最も強力!であると思う
私が調べたところ
価格帯はどうやら様々のようである15000円から35000円
現在当医院は15000円で行っています
もちろん適応症を選んでいますが‥‥
3.小さな詰め物での固定
歯を削り何本かで固定を行う
ただし歯を削れるぐらい揺れていないのが前提である
4.被せ物での固定
クラウンと呼ばれる被せ物で動揺歯を固定する方法
ブリッジではない
この固定法も歯を削れるぐらい揺れていないことが前提です
動揺歯の型をもらっても石膏模型では口の中の揺れが再現できないため意外に適応症例は少ないのではないかと思われる
まとめ
歯周病で動揺した歯において悩んでおられる方が多いのではないかと思います
またなんとか残せないものか?
そう思っておられる方が多い中でエナメルボンドシステム、形状記憶合金による固定はそんな患者さんに一筋の光明をもたらすものではないかと思う
形状記憶合金に置いては現在保険適応ではないものの非常に有効な手段であると考えている