LDDSと歯周病
こんばんは
京都市伏見区桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です
今日は抗生物質の局所療法のお話をすることにします
LDDSとは局所に、薬を、届かせる、方法です
局所薬物輸送システムなどと訳されることもあります
歯周病の治療ではグラム陰性嫌気性菌、やスピロヘーターに感受性の高い抗菌薬を直接歯周ポケットに投与する方法です
ただしこれを行うには条件があるんです
1、歯肉縁下の歯石がない状態
2、彼ら歯周病菌なバイオフィルムに囲まれて守られているためこれを破壊してからでないといかなる薬も効きにくい、効かないのです
なのでバイオフィルムを除去してからLDDSをしないとダメということです
ではどうするのか?
考えられる方法
1、歯肉縁下にアタックできる機械ーエアーフローマスターピエゾンの歯肉縁下モードつまりペリオモードで
綺麗にしてからLDDSを行う
2、そもそもパーフェクトペリオには殺菌作用、バイオフィルム破壊作用があるためLDDSは行わなくてもオッケーでしょう
3、レーザーにおいて光殺菌を行う
抗生物質を使わない治療は色々あるんですがまあ必要に応じて行う必要があるんですね
治療の引き出しがたくさんある方が臨機応変に対処できますので
しかしこの中にも飲み薬だけじゃなく局所に抗生物質を使うことができる治療法もあるのだということを覚えておいてください
しかしアレルギーのある方はダメですよ
いかど量の少ないとはいえ抗生物質なので発疹が出た場合は使えませんのでご理解ください