人と話をする時、実は歯が見られていることが多いのです。
歯が綺麗な人は好感度が上がったり、また逆の場合は好感度が下がったりする統計があります。
今回は歯のクリーニングに行く頻度、ホワイトニングとの違いについてお話ししますね。
歯のクリーニングはプラークという歯垢、や歯石を除去することを言います。
プラークとも呼ばれる「歯垢」は、通常は丁寧な歯磨きで落とすことができます。
しかし、磨き残しなどにより歯垢が2〜3日ほど歯に付着し続けると、
石灰化しはじめ2週間で歯石になってしまいます。
歯石は、歯に沈着してしまった着色と同じく、ブラッシングだけで落とすのはできません。
そのため、歯石は歯科医に除去してもらわなければなりません。
何故ならば
歯ブラシはナイロン製のものが多く
歯石は石
どう考えても歯石の硬さにはナイロンは勝てません
クリーニングの具体的な施術内容は歯科医院や患者の症状によって多少異なります。
一般的には、超音波という機械で振動を与えて除去します。
これは歯を削ることはありません。
歯を白くして見た目の美しさを向上させる「ホワイトニング」に対して、
「クリーニング」は、歯石と歯垢を取り除いて口内環境を整え、
健康・美容をサポートするのが特徴です。
また一部のクリーニングには保険が適用されますが、
ホワイトニングはすべての治療行為は保険適用外になります。
歯のクリーニングは、健康と美容のふたつの側面において重要になるとお伝えしました。
ここではさらに詳しく説明していきましょう。
「歯石」は、普段の歯磨きだけではなかなか落とせないだけでなく、
細菌の温床になってしまいます。
さらに歯石を放置しておくことで歯周病を悪化させる原因にもなります。
歯周病は、糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化などとも密接にかかわっているとされています。
つまり、歯周病菌の増殖を促す歯石を除去することは、健康維持を増進させるのです。
口内の細菌は歯石の下で増殖しやすくなりますので、
その菌が発生させるガスが口臭になり、悪化させてしまいます。
口内環境の改善から健康をサポートすることがクリーニングのメリットです。
歯磨きが苦手・歯並びが悪い
歯磨きは毎食後丁寧に磨き、さらに歯ブラシがリーチしにくい部分は
デンタルフロスを用いてきれいにするのが理想とされています。
ここまできっちりできないという人や、そもそも歯磨きが苦手だという人にとって、
歯のクリーニングは日々の不完全を補う手段として有効です。
特に歯並びに自信がない方の場合は「磨き残し」が 多くなりがちなので、
定期的にクリーニングをすることをおすすめします。
歯石がなくなり、様々な菌の増殖が抑えられれば、
歯周病予防だけでなく虫歯予防や口臭対策にも効果的です。
愛煙家・色素が付きやすい飲食習慣の方
喫煙者や、紅茶・コーヒー・ワインなどの色の付きやす飲食物の愛好家にも歯のクリーニングはおすすめです。
タバコのヤニ・ワインのポリフェノール・コーヒーや紅茶のタンニンの色は沈着しやすく、
歯を黄ばませていきます。
早期の定期的に歯のクリーニングを行うことで、
頑固に沈着した汚れを落として頑固な着色になるのを防ぎましょう。
歯磨きがしにくい・歯に汚れが付きやすいという人にとって、手っ取り早く本格的なお掃除ができる「歯のクリーニング」はおすすめです。
歯のクリーニングは、
保険が適用されるものと適用外のものと、大きく2タイプに分けることができます。
保険適用になるのは、治療としての歯石除去です。
歯周ポケットの測定や歯と歯茎のX線検査などによって「治療目的で歯石の除去が必要」だと判断された場合がこれに当たります。
それ以外のクリーニングは、自己負担になります。
クリーニングの種類は、超音波スケーラーという器具を使用して歯石と歯の表面の沈着物を除去する「スケーリング」、歯周ポケット内の歯に着いた歯石を除去する「ルートプレーニング」、
歯のクリーニング内容を示すとき、PMTCという言葉が用いられますが、
これは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの頭文字を取ったもので、
歯科医師や歯科衛生士といったプロが専用の機器を用いて行う歯のクリーニングとの意味です。
患者それぞれの歯・歯茎の状態、歯石・色素の付着具合を診断したうえで、
最適な器具と方法で歯の掃除が行われます。
歯のクリーニングをすることで、歯垢や汚れはもちろん、毎日の歯磨きでは落としきれない歯石が落とせます。
歯周病・虫歯・口臭などを引き起こす歯石を除去することで、
口の中が健康的な状態に保ちやすくなることも大きなメリットと言えるでしょう。
保険で歯周病治療の一環としてクリーニングを行う場合、全ての歯のクリーニングを行うことが出来ないのです。
なので複数回通院する必要があります。
自費でクリーニングを行う場合は、1回あたり約5,000~20,000円ほどが目安となります。
ただし、歯の状態の違いや、個人の目的による要望、
複数回に分けるのではなく1回で終了させたい、によって施術内容・価格が異なります。
また、歯科医院が独自で料金を設定できるため、歯科医院によっても金額に差が生じます。
歯を白くすることに特化するホワイトニングに対して、
クリーニングは、歯石と色素を取り除くことによって
口内環境を整え、健康・美容をサポートするという点が特徴です。
一部のクリーニングには保険が適用されますが、ホワイトニングはすべての施術が保険適用外になります。
よくあるお悩み、質問
今日は差し歯について書きますね
いささかブログのネタ切れ感が否めませんがガムバッテいきましょう。
差し歯とは、
虫歯などで歯を削った後に被せる、
歯の被せ物のことです。
通常土台の部分をコア
被せ物をクラウンと言います
差し歯は、
歯の根は残ってはいますが、
歯冠部分はほぼ存在していないので、
歯の根に人工的に作られた土台を入れます。
歯の被せ物の土台とするわけです。
そして、
プラスチックやセラミックなどで作られた、
表面部分を被せてセメントで止めるのです。
基本的に、歯の土台の部分はしっかりしていなければなりませんので
硬い金属製であることが多く、
強力なセメントなどでしっかりと固定されます。
最近はファイバーコアという象牙質の硬さに近い素材が開発されています。
前歯を差し歯にしようとする時、保険内でできるものにしようか、
セラミック(保険外で作ることができるもの)にしようか、
迷われる方は多いように思います。
保険内のものは、見た目や色が気になりますし、
セラミックは費用が気になります。
今回は前歯の差し歯をやる前に、保険の前歯と、セラミックの違いについてお話しします。
保険の前歯は、金属の土台と金属のカバーの表面にプラスチックを張り付けています。
そのため歯茎との境目が黒く見えます。
セラミックは金属を使わないため歯茎が黒くなることはありません。
保険の差し歯は、表面にプラスチックが張り付けてあります。
プラスチックは、口の中で水分や汚れを吸収して、
劣化しやすくなり、黄色く変色してしまいます。
保険の前歯でも、一般的な歯の色の方は、
それほど目立ちません。
しかし、色が濃い人や、まだらな感じの人は、
プラスチックでは色が出せないために、
周りの歯から浮いてしまいます。
セラミックは、歯の色を周りの歯と合わせることができます。
これは何層もセラミックを築成していくことにより加工ができるのです。
金属の表面についているプラスチックは、
金属やプラスチックの劣化、
プラスチックの収縮によって、
剥がれてしまうことがあります。
前歯の金属部分は小さな傷が多くあり、その傷の中に細菌が詰まっています。
また、プラスチックも、歯磨きや食事の時に傷がつきやすく、傷ついた溝に細菌や汚れが溜まってしまいます。
また、銀歯は酸化して、劣化してしまい、
歯とのすき間から虫歯になってしまいます。
保険の差し歯に使われる土台の金属は、
根に比べ固すぎるために、強い力がかかると根が折れてしまいます。
根が折れてしまうと、抜歯をしなくてはいけなくなってしまいます。
セラミックの土台は、
ファイバーコアという象牙質の硬さに近い材質を使うために強度と柔軟性があり、根が折れるのを防ぎます。
保険適用内での差し歯は、「審美性」「耐久性」などの面において、やはり限界があります。
長い目で見れば、多少料金は高くなっても、綺麗で丈夫な差し歯にした方が良い場合もあります。
大事な前歯、後悔しないためにも、リスクを知った上で治療することをお勧めします。
取り外しできる入れ歯には、
全部自分の歯が無くて人工物で作られているものー総入れ歯(総義歯)
自分の歯と取り外しの人工物部分入れ歯が混在しているものー(局部義歯)があります。
プラスチックでできたものや金属で補強してあるものなど、様々なタイプがあります。
歯が抜けたままになっていると、
かむ力が低下するばかりでなく、残りの歯に負担がかかりすぎて、歯が傾いたり、伸び出したりしてくるので人工の歯を入れたほうが望ましいでしょう。
入れ歯にも歯と同じように食べかすやプラーク(歯垢)、歯石がつきます。
特に樹脂でできているので細かい傷の部分に汚れが残ることが多いです。
毎日のお手入れで清潔にしておくことが大切です。
これらのトラブルを防ぐためにも、入れ歯と口のお手入れを行うことが大切です。
落として破損したり排水口に流したりしないようにします
毎食後のお手入れに加えて、就寝前は義歯洗浄剤を使用してお手入れしてください。
洗浄剤を使用するとブラシだけでは落としきれない汚れやカンジダ菌などの真菌や細菌を除去できます。
1日1回は入れ歯洗浄剤を使用して清掃しましょう。
金属の部分やバネの部分(クラスプ)をかける歯や入れ歯と接している歯の面は汚れがたまりやすく、むし歯や歯周病になる恐れがありますので、ていねいにみがきましょう。
歯ブラシを横から入れて小さく動かしてみがきましょう。
入れ歯の内面と接する歯茎などの粘膜もスポンジブラシで清掃するようにしましょう。
お口の状態は年齢とともに変化します。
入れ歯の具合が悪い場合、自分で調節せず、歯科医院で調整してもらってください。
こんな時は歯科医院に来院してください。
入れ歯で快適に過ごすために、
毎日のお手入れで入れ歯はもちろん残っている歯や粘膜を清潔に保ち、かかりつけの歯科医院で定期管理を受けてください。
こんにちは京都市伏見区京阪桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
歯の痛みを繰り返すというあなた
強烈な歯の痛みを経 験したら,
もう二度と経験したくないと思いませんか?
歯が痛むといって歯科医院に来院される方でも,
歯が本当に原因の人もい れば,
歯が原因でない場合もあります。
ここでは歯の痛み,
歯のまわりの痛みに関して,
歯が原因のものと歯が原 因でないものに分けて,
それぞれの原因や対処法を説明します。
歯の痛みを,発生している場所によって分類すると,
象牙質(ぞうげし つ),
歯髄(しずい),
歯根膜(しこんまく),
歯肉(しにく),
歯槽粘膜(しそうねんまく)の痛みなどとなります。
原因というと,
齲蝕(むし歯)および根尖性歯周炎(歯の根の先までばい菌が及び炎症を起こしたもの)によるもの,
歯周疾患(辺縁性歯周炎:歯槽膿漏:歯のまわりの病 気)によるもの,
歯が割れたりあごの骨の骨折といった外傷によるところ が主なものです。
以下に歯が原因の歯の痛み,歯のまわりの痛みとその原因を解説します。
象牙質(ぞうげしつ)の痛み
歯の硬組織(体の構造で硬い部分)において痛みを感じるところは,
エナメル質(人体で最も硬い組織)の内側にある象牙質です。
象牙質は硬組織にもかかわらず,
象牙細管という管があり,そこから歯の中心の歯髄の神経が刺激され痛みが生じます。
象牙質の痛みは,外からの刺激によって生じる2-3秒以内の鋭い深い痛み です。
外からの刺激とは,
熱刺激ー冷たいものを食べたズキッと痛む,
化学的刺激ーチョコのような甘いものを食べた時にズキッと痛む
機械的刺激ー食事をしたらズキッと痛んだ
これは歯髄中の神経が知覚過敏という炎症を起こしている状態の歯に,日常ではごく当たり前の刺激が加わるこ とで痛みが発生することが問題となります。
この痛みは,はっきりと場所を示すのが難しく,問題のある歯の周囲に痛みを感じます。
痛む場所に関して,上下の歯を間違えてしまうことも多くあります。
象牙質の痛みは,知覚が過敏と思われる歯の周辺の歯に対して,
1本 ずつ刺激を与えて検査していくことで診断し,問題のある歯が確定さ れます。 最も頻繁に認められる原因は象牙質の齲蝕ですが,これは見て確認し,さ らに器具で触って痛みが誘発され,レントゲン診査も含めて診断します 。
痛みは,むし歯に対する詰め物の不適合や,歯が削れたり,エナメル質が 溶けたり,また歯肉が下がって象牙質が口腔内への出てくることも原因と なります。
これらの場合,鋭い探針で疑わしい部位を触ることによって痛 みの場所を明確にすることができます。
象牙質のむし歯によって痛みが出ている場合には,一旦鎮静処置を行い、詰め物を詰めて治します。
歯と歯肉の境界にある歯根(しこん:歯の根っこ)の象牙質が,歯肉が下 がることによって露出し,生じる知覚過敏は,対処法が様々です。
まずは歯根面を清掃し汚れを付着させないことで歯茎が下がらないようにすることが重要です。
さらに露出歯根面からの刺激の入力を防止するために歯根面を被覆するこ とで対応します。
歯が原因の歯の痛み,歯のまわりの痛みの中で,最も痛みの強いのは歯髄の痛みです。歯の神経には多くの神経,血管が走行しています。
ここに炎症性の痛みが生じる原因と しては,むし歯が歯髄に達した場合、や歯の破折が あり,さらに噛む力などが加わることにより硬い組織の欠損 がないにもかかわらず痛みが生じることもあります。
歯髄の病気に伴う痛みは,
ズキズキとした心臓の音と同じリズムで起こる痛みです。
体を温めたり、横になったりした時痛みは増します。
一旦痛みが増強されると数十分間は継続します。
象牙質の痛みと同様に,自分で痛む場所を明確に示すのは困難です。
痛みは耳,頭,頬などに広がります。
この広がりは痛みの強度が増すと,
さらにその傾向が強くなりま す。
痛みの症状は持続性の鈍い痛みは周期的に変化し,さらに 自発的にあるいは外からの刺激が加わることで悪化します。
患者さんは痛 みによって眠れないことも多いです。
歯髄の炎症に伴う痛 みは,数週間や数ヶ月といった長期間継続するものではなく,数時間から 数日間で自然と治まります。
診断は痛みのある歯の特定を行い,
その後,処置方針の決定のために
歯髄の状態を評価します。
歯の特定は,象牙質の痛みの項で述べたものと 同様です。
歯を軽く叩いてみることも歯の特定と炎症が 歯髄全体に及んだかどうかの指標となります。
歯髄の状態は複数の診査結果から診断します。
治療は麻酔下にて歯髄を保存して沈静させるか,あるいは歯髄を除去しま す。
除去した場合はその後の根の治療が必要となります。歯髄の痛みは, 歯髄除去後直ちに消失します。
歯のまわりからの痛みは比較的容易にその場所を明らかにできます。
問題 のある歯は軽く叩くことで診断できます。
歯のま わりの痛みは通常,細菌の感染による歯肉,歯根膜,歯槽骨(歯を支える骨の部分)の急な炎症の過程で生じます。
これには2通りの原因が考えられます。
一つは歯髄の炎症から歯髄が死んでしまい,その後歯根(歯の根)の 先端に炎症を引き起こすものです。
もう一つは歯肉と歯周組織の感染によ り,歯周ポケットを形成し,歯の辺縁に炎症を引き起こすものです。
痛み の特徴,局所および疼痛を生じる状況は類似していますが治療は異なります。
根尖性歯周炎(歯の根の先の炎症)の痛み
急性の根尖性歯周炎による痛みは,
ズキズキと持続する痛み です。
痛みは歯を咬み合わせるとより痛み,
さらに進行した場合,その歯に軽 く接触しただけでも痛みが強くなります。
これらの場合,その歯はかみ合う歯との接触に関して敏感になります。
患者は根尖性歯周炎の前には歯髄炎の痛みを経験することがあります。
そしてそ の後は軽度な持続的な痛みへと移行します。
根の先からの痛みの場所は, 通常,問題のある歯を正確に示すことができます。
この点では,象牙質や 歯髄の疼痛とは異なります。根尖性歯周炎はあごの骨に広がります。
問題のある歯は,軽く叩くことによ
って容易に判定できます。
さらにその歯の根の先あたりの粘膜は,押すと痛みがあります。
通常,歯髄(歯の中心の神経)は死んで化膿しています
温度変化や電気による診査に反応しま
せん。
歯の内部の炎症と急性の根の先の炎症を明確に区別することはできません。さらにそれらの痛みは同時に生じることが多 くあります。
さらに炎症が進行し重症になると,
顔面の腫 脹を伴い,さらに発熱や悪寒を生じることもあります。
通常腫脹(はれ) が生じた場合,炎症に伴う膿みは骨から軟かい組織へと移行することで圧 が減じ,それに伴い痛みも減少します。
根尖性歯周炎の初期においては,炎症が根尖周囲に波及して間もないため,まだレントゲン所見上で明確に診断することは困難です。
もし,レントゲン上で根尖周囲に透過像が認められたならば,
慢性の根尖性歯周炎と 診断するべきです。
多くの場合,レントゲン画像上での根尖周囲の透過像 は,症状がなくても認めますレントゲン所見は痛みを表すもの ではなく,さらに痛みは根尖周囲の病変の状態や感染の有無とも関係がありません。
痛みが根尖性歯周炎からきている場合,その感染の原因は通常歯髄のあった場所(根管)からきています。
治療の初期の目的は, 感染の原因を除去することです。
歯髄のはいっていた空洞を開放し,清掃 します。
噛み合わせが当たらないようにすることは痛みを和らげるこ とに効果的です。
もし,腫脹(ハレ),発熱,悪寒があるなら,抗生物質、消炎鎮痛剤の処方を行います。
根尖周囲に膿の袋ができ,内圧が高まって痛みが生じて いる場合,切開して膿を出します。
痛みは通常1-2日で軽 減されます。
辺縁性歯周炎の痛みは急性の根尖性歯周炎の痛みと大変類似しています。
痛みは持続的であり,歯が当たることで痛みはまします。
目に見える歯肉の腫脹と発赤で特徴づけられ,根尖性歯周炎に比 較して歯肉よりにあります。
その歯は打診に敏感で,動揺している場合もあります。
より炎症が進んだ場合、 炎症性の腫脹,発熱,を伴うこともあります。
深い歯周ポケット(歯 と歯ぐきの間の溝)が通常歯の周りに存在し,歯周ポケットの診査が必要 です。歯周ポケットからの排膿があれば,痛みは軽減します。
歯髄は通 常,生きており温度変化や電気刺激に正常な反応を示しますが,場合によ っては知覚過敏を起こすこともあり,また辺縁から逆行性に歯髄炎を引き 起こすこともあります。
膿袋の増大は通常歯周ポケットからの排膿が 出ないことにより起こり,
深い骨の下まで至るポケットは,歯根の又 の部分の病変の存在と関連しています。
治療は消毒と歯周ポケット内部の除菌が行われます。
上下の歯が当たらないようにします。
腫脹,発熱,悪寒があるなら消炎鎮痛剤、抗生物質の投薬を行います。
歯周ポケットから排膿がしていなければ、切開による排膿を行います。痛みは治療後徐々に治まります。
辺縁性歯周炎によるものを除くと,歯肉の痛みは異常な機械的刺激により 歯周ポケットに生じる急性の炎症によって生じます。
食べ物が詰まって痛みがある場合。
食事の後に歯と歯の間に痛みを訴えます。
痛みは圧迫感を伴い,不快感があります。
歯科医師が歯間部の食片をとり除けばただちに消失します。
診査では食片 圧入を起こす歯と歯の間の接触関係を調べます。
歯と歯の間の歯肉は過敏 になっており触っただけで出血します。
食片圧入部位に隣接した歯は,通常軽く 叩いても痛みがあります。
隣り合った歯の接触関係は,むし歯によって問 題が生じることが多いですが,治療によって歯と歯の間の接触関係を改善 することで消失します。
智歯周囲炎(親知らずの歯の炎症) 下の顎の最後方に強烈な痛みを生じます。
重篤な場合,飲み込みによ って痛みが強くなることや,口が開 かなくなることもあります。
急性の 智歯周囲炎は,通常親知らずを覆う清掃不良が原因のことが多いです。
歯肉は急性の炎症があり, 腫れています。
また反対側の歯が腫 れた歯肉に当たることもあります。
発熱と悪寒がある場合は,感染が生じていると考えられます。
治療は,
清掃不良部を消毒し,
かみあわせによる外傷を除 去します。
発熱と悪寒や口が開かない場合には,切開し抗生物質、消炎鎮痛剤の投与を行います。
歯槽粘膜における痛みは,
潰瘍(かいよう)を生じる疾患 に関連しています。
口腔内全般に生じる痛みは,広範囲な感染によ るものや,全身疾患にともなうものが多くあります。
部分的な痛みは機械的,化学的外傷や熱傷,ウイルスの感染等によって生 じます。
痛みは刺激的な食事の時に起こります。 痛みは数分で緩解します。
口内炎について説明します。
口内炎は自己免疫によるといわ れ,ストレスによって悪化します。
潰瘍形成までの2-48時間前には灼熱感 があります。
病変は0.3-1.0 cmと小さいですが,
強く痛みます。軽いもの では10日以内に治癒します。
より重篤な場合,深い複数の潰瘍が形成され,極めて痛みが強く,発音や食事に困難 が伴います。
この場合1ヶ月ほど治癒に要することもあります。
治療は,レーザーによる治療、もしくは軟膏の塗布を行います。
口腔粘膜に全体的な疼痛が起きる時は,
灼熱感であり,味覚障害や金 属味を伴います。
この痛みは,細菌や真菌の感染から起こるものが多いで す。
カンジダ性口 内炎は,長期に渡る抗真菌剤の投与や免疫能の異常を原因として疑いま す。
頭頚部への放射線療法は,口腔内全体の急性の粘膜炎を生じることが あります。
また唾液分泌の減少は口腔粘膜の慢性痛や不快感を生じます。
口腔粘膜の灼熱感,特に舌の灼熱感は,貧血のような全身疾患によって生 じます。
これらは通常,舌の表面の形の変化を伴います。
しかしながら, 口腔内や舌に灼熱感を訴える50-70才の女性において,口腔内に原因とな る変化を認めないことがあり,これらは舌痛症を呼ばれ,神経学的,ある いは心身医学的対処が必要となる場合があります。
歯の痛みに関して,これまでの歯科的な対応では解決できず,原因不明の まま長期間の治療経過をたどっている症例が存在することが報告されてい ます。
歯が原因 でない歯の痛みは,歯自体が痛いものもあれば歯肉や歯のまわりの組織が 痛いと訴える場合もあります。
どちらにせよ原因は歯以外にあり治療の対 象も歯ではありません。
頭や首に起きるすべての深い場所の痛みは,歯の痛みとして感じてしまう 可能性がありますが,そのなかでも,咬むための筋からの痛みの場合が最 も多くあります。
咬筋(下あごのとこ ろから頬骨にかけての筋)が原因の,下の奥歯の痛みと,側頭筋が原因の,上の奥歯へ の痛みが高頻度に認められます。
痛みは持続的であり,筋の圧 迫することでで,歯の痛みを再現します。
さらにすなわち痛いと感じてい る歯への麻酔で痛みがとれないにもかかわらず,筋への麻酔によって歯の 痛みが減弱されることで確定されます。
三叉神経痛(さんさしんけいつう)による歯痛
繰り返し発作が起きる神経痛の一つである三叉神経痛は,歯を触ることで 発作が起きたり,あるいは発作の痛みが歯に広がったりする場合がありま す。
いずれの場合でも,突発的で,鋭く,自発性の痛みとして特徴づけら れる発作的な神経痛の痛みです。
帯状疱疹は,感染した神経の分布域に正確に沿って重度の痛みが発現する,ウイルスが原因の急性の神経の炎症です。
眼のまわりの神経に最も多く発生しま す。
口の水泡形成の有無を診査する必要があります。
神経障害性の歯の痛みのうち持続的 なものは外傷,歯の神経をとること,
簡単な抜歯や外科手術後の損傷 に伴って起こることがあります。
こ の時,歯がないのに歯の痛みを訴え る場合があり,
この状態を非定型歯痛と呼んでいます。
痛みは 持続性ですが,その原因となる所見 はなく,局所刺激に対する反応や神 経ブロックの効果もはっきりしませ ん。三環系抗うつ薬投与が有効とさ れています。
片頭痛は歯の痛みとして感じられる痛みを引き起こすこと があります。
痛みはずきずきして 歯髄の痛みと似ています。
痛みの発作は一定の期間,一過性に生じま す。
心因性の歯痛として身体表現性障害の疼痛性障害による歯痛です。
そしてもう一つは心因性の歯痛とはうつ病による歯痛です。
こんにちは
京都市伏見区京阪宇治線の桃山南口の仁科歯科医院の仁科真吾です。
歯周病とは?
歯周病の原因と歯肉炎との 違いとは?
歯周病で歯肉から膿が出たりする原因は、歯周病原菌と免疫が戦った死骸です。
つ まり、歯周病という状態は、歯周病原菌が口の中で繁殖している状態にな ります。
歯周病原菌がいれば、どんなにきれい に歯を磨いても歯周病は治らないのです。
歯周病になると、歯の周囲の骨が溶けてなくなります。
歯肉炎は歯 肉だけに炎症が起きた状態です。
これは大きな違いですが、意外と自分で はわかりにくいので歯科医院でレントゲン写真を撮影しないとわかりません。
口の中に蓄積される細菌のかたまりであるプラークには、600~800種類 の細菌が存在していると考えられています。
「レッド・コンプレックス」と呼ばれる3種類の菌が危険な歯周病菌です。
プロフィロモナス・ジンジバリス、
トレポネ ーマ・デンティコラ、
タンネレラ・フォーサイシアです。
この歯周病原菌 がいると歯周病が進み、骨がどんどん溶けてなくなって しまうと考えて下さい。
また、歯周病は菌の種類によってタイプが違いま すので、正確な診断には歯周病原菌の検査が有効です。
日本人が歯を失う原因の第一位は何だと思いますか? 答えは、歯周病です。
歯を残すために、最も取り組むべきは歯周病です.
歯周病はうつる?
答えは歯周病はうつります。
歯周病原菌は、歯ブラシやキスなどによって口から 口へとうつるので気を付けなければなりません。
歯周病原菌の感染を防ぐためには、歯ブラシの共有は避けた方がよいで す。
また、キスのときにはいやな口臭があるかどうかのチェックは忘れずに。
一方で、菌の繁殖を防ぐために歯ブラシは定期的に新しくするのも大切です。
3週間で1億のばい菌が歯ブラシに繁殖すると言われています。
さらに菌の感染には、全身の免疫力が関係しますから、全身を健康に 保つことも大事です。
特に歯周病は歯肉の病気なので、歯肉に栄養を与えている血管の健康には 注意してください。
逆に歯周病が血管を痛めてしまうこともあります。
人 は血管から老いるということから考えると、歯周病は全身の老化度を反映していると言えるかもしれません。
歯周病に気が付くきっかけは?歯周病と痛みの関係は?
歯周病は、初期や中等度の段階ではあまり気がつきません 。
「サイレントディジーズ゙」と呼ばれる所以です。
歯肉からの出血や痛みが出てくる ときには、かなり進行した段階と考えていいです。
痛い歯だけではなく、 他の歯も歯周病が進行している状態と考えた方が良いです。
他には、 歯が動いてきたり、口臭がしたりすることから気づくこともあります。
いずれにしても、初期には症状がなかなか現れないので注意が必要です。
歯周病が進行し、歯肉に膿がたまったり、歯周病原菌が歯の神経に感染したりすると強い痛みがでます。
その時、骨はかなり溶けてなくなって いて、すでに歯がグラグラのことが多いでしょう。
一度溶けてなくなって しまった骨は、再生医療の進歩をもってしても、健康な状態への回復はほ とんど見込めません。
歯周病は、なるべく早い段階で発見し治療すること が大事です。
歯周病が心配なときには、歯科医院で検査をしてください。
歯茎から出血したり、膿が出たりする
口臭がする朝、口の中がネバネバする
歯茎が腫れて赤い歯が長くなった
硬いものを噛むと痛い
歯がグラグラする
歯茎がやせてきた
歯並びが悪くなってきた
歯と歯の間のすき間が大きくなり、物がはさまりやすい
歯周ポケットと歯周病との関係は?
歯と歯肉との間のすき間が、歯周ポケットと言われているところ です。
従 来、歯周ポケットが4mm以上だと歯周病と診断されてきましたが、1~ 3mmだからといって歯周病原菌がいないわけではありません。
昔、たく さんの人を対象に測ったときに、1~3mmの範囲だと、歯周病原菌が少な いと示されたにすぎません。
ですから、歯周ポケットの深さは目安の一つで、歯周ポケットが1~3 mmで浅いからといって、歯周病ではないと安心できるわけではありませ ん。
歯医者さんで、歯周ポケットが浅いときに歯周病ではないといわれること もありますが、あくまで統計学的な目安ですので、これを根拠に歯周病を診断するのは正確とは言えないと考えています。
歯周ポケットが1 ~3mmでも、どんどん骨が溶けて歯茎が痩せていくことだってあります。
歯周病の原因は歯周病原菌ですから、歯周病原菌の検査が大事なので す。
歯周病は遺伝と関係すると考えられています 。
ですから、家族で歯周病に なりやすい人がいるような場合には、ご自身も注意すると良いでしょう。
遺伝と関係するため、夫婦でも旦那さんと奥さんの両方に歯周病があるこ とがあれば、片方だけに歯周病が見られる場合もあります。
両親のどちら かが歯周病であるときには、子供の歯周病には気にするとよいでしょう。
歯茎からの出血は歯周病と関係します。
明確に出血していると分かりますが
気がつかない程度の場合もあります。
一方で、口臭は歯周病ならではの独特なにおいが現れるようになり ます。
朝お口の中が粘つく、会話中唾液が粘つくという場合は気をつけてください。
歯周病になると歯はどうなる?また全身への影響は?
歯周病になると、歯を支える骨がなくなります。
歯が正常であっても、支 える歯がなくなると、噛む力に耐えられなくなり、歯が揺れてくるので す。
ひどいと歯を失う結果にもなります。
さらに、歯周病で歯肉が痩せた ために見えてきたしまった歯の根は弱く、歯茎の下に隠れている象牙質が露出するので虫歯にもなりやすくなるな ど、
歯への悪影響も出てくることもあります。
歯が動くことで、噛む力が出ず、身体全体の力も入らなくなります。
そして全身の健康状態にま で問題が及んでしまうのです。
歯周ポケットの検査
レントゲン検査
ガス検査
歯周病菌の検査
などがあります。
歯周病の治療は、歯周病原菌をなくすことが大切です。
根本的な原因である歯周病原菌をターゲットとした治療 が重要です。歯周病というのは見えない菌との戦いなのです。そこを中心 に考えるとよいでしょう。
歯のクリーニングをすることも大切です。その際にも全体を一気にクリー ニングするのが有効だと分かってきています。
歯周病の治療のために、歯 の再生治療といった方法も登場していますが、未知数というのが正直なと ころです。
歯周病原菌を踏まえた除菌治療の研究は進行中ですので、今 後、まだまだ改善の余地が残っていると考えられます。
歯周病は身体の炎症と関連していると知られています 。
糖尿病があると、 身体の炎症が起こりやすくなりますから、歯周病にもなりやすくなりま す。炎症によって、血糖値を下げるホルモンのインスリンに影響を及ぼし てしまい、血糖値が下がりにくくなることも分かっています。
歯周病になることで、全身の炎症が起こりやすくなります。
歯周病 を治療すると、糖尿病の治療効果が改善するようなケースを見ることがあ ります。
歯周病菌の影響で全身の血管に血栓ができやすくなります。
この結果、心筋梗塞や脳梗塞な どの血管の病気が起こりやすくなる恐れもあります。
歯周病は口の中のばい菌の感染ですが、
誤ってこの細菌が肺に入ることで、肺炎を起こすこともありま す。
歯周病が進行すると、噛めなくなりますので、全身が衰弱することもあり ます。
人が元気であるときには、しっかり食べ物を噛んで飲み込むことが できます。
その流れの中で、噛めなくなったり、飲み込みにくくなったり すると、栄養摂取の効率が悪くなったり、高齢ですと誤嚥性肺炎の原因に なったり、奥歯で噛めないと全身の力が入らなくなったりします。いつま でも噛めると健康にもつながるのです。
いつまでも若く元気でいるために、歯周病の対応は重要ですし、全身が健 康でいることが歯周病を防ぐのです。
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2025年2月21日 仁科歯科医院